猛牛軍団で勇名 元近鉄・栗橋茂さん語る「3大乱闘」の裏側

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年4月16日 9時26分

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「プロ野球の魅力をそいでいるのはSNSじゃないか」と栗橋さん/(C)日刊ゲンダイ

 “猛牛軍団”“いてまえ打線”で勇名を馳せた近鉄バファローズ。2004年にオリックスに吸収合併されたが、個性的な選手が多く、数々の武勇伝で知られる。その筆頭が現在は野球評論家の栗橋茂さん(66)。経営するスナック「しゃむすん」で直撃!

■今ならネットで袋だたき

 近鉄に入団して何が驚いたかって、試合中の球場で七輪に炭たいて焼き肉してた観客がおったことだね。場所はホームグラウンドだった大阪・藤井寺球場。センター守ってたら、レフトスタンドから「おーい、栗やん」て声がかかって、見たらオッサンたちが缶ビール片手に真っ最中でね。

 さすがにガードマンがすっ飛んできてやめさせたけど、当時、話題になった川崎球場の流しそうめん事件と並ぶプロ野球珍事件。大学野球出身で神宮球場に育てられたオレにとっちゃ「ここは河川敷か」ってぐらいインパクトが強かった(笑い)。

 近鉄が1976年から82年まで春のキャンプ地にしていた高知県宿毛市。行きつけのスナックで飲んでたら地元の漁師グループがジャンボ仲根(投手=故人)にまとわりついて酒を強要しててね。見かねて「もうやめろ。ジャンボ、こっちに来い」って席を移動させたら、そいつらが激高してさ。

「なんだ! おまえは」「俺は栗橋だ」「上等だ」って大ゲンカ。一緒に飲んでたフロントスタッフまで加勢してくれてさ。大学ラグビー出身の猛者が何人かいたもんだから、相手が漁師だろうがなんだろうが負けやしない。映画の乱闘シーンみたいにビール瓶片手に大立ち回りだよ。

 でも、「栗橋さんはトイレへ」って俺だけ閉じ込められた。多分参戦すると手がつけられなくなるから(笑い)。しばらくしてマスターの仲裁でその場は収まりトイレから出たら、まきストーブの煙突が折れて店内は灰だらけだし、椅子もテーブルもひっくり返ってグッチャグチャ。よく警察沙汰にならなかったってぐらい悲惨な状態になってた。

 この話は「翌朝、漁師たちが軽トラ何台かに分乗して練習場に殴り込みに来た」って尾ひれ付きの都市伝説になってるけど、それはなかった。でも、本来止める立場のフロントまで乱闘に加わったのが、いかにも猛牛・近鉄だよ(笑い)。

■人妻を風呂に誘ったと勘違いされ……

 披露宴騒動ってのも忘れられないねえ。奈良・橿原神宮のそばの野球場で行われた対広島のオープン戦。雨で試合が流れたから、宿舎だった近くのホテルの大浴場で汗を流して帰ろうとしたら、ちょうど宴会場で結婚披露宴をやってたんだ。

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