2戦連続「2番・DH」も…大谷はサイ・ヤング賞右腕に3三振

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年5月17日 15時0分

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六回、空振り三振に倒れる大谷(C)AP

 3人目の大物食いはならなかった。エンゼルス・大谷翔平(23)が16日(日本時間17日)のアストロズ戦に「2番・DH」で2戦連続スタメン出場。4打数無安打3三振だった。

 大谷は相手先発で11年に24勝(5敗)してサイ・ヤング賞を獲得したバーランダー(35)に対し、手も足も出ない。内外角を巧みに投げ分けるベテラン右腕に翻弄され、四回の第2打席で変化球を二ゴロにするのがやっと。相手の術中にはまり、大谷のバットは空を切る。九回の第4打席は154キロの外寄りの直球に振り遅れて、バーランダーに通算2500奪三振を献上した。

 ここまでインディアンス・クルーバー、ヤンキース・セベリーノとメジャーを代表する好投手から一発を放ってきたが、バーランダー攻略には失敗した。

 バーランダーの最大の武器は打者の手元でホップして見えるストレートで、平均2619というスピンレート(1分間に換算した回転数)はメジャーでもトップクラスだ。

 昨年のワールドシリーズを制したアストロズは、データ分析に長けたチーム。数学者や物理学者たちが投手の持ち球を徹底分析し、決め球をこのタイミングで使うべきといったことを各投手にレクチャーしている。

 その結果、アストロズに来て成績がさらに上向く投手がほとんど。このバーランダーも昨季途中にタイガースからトレードで加入すると、それまで3.82だった防御率が1.06に。今季も試合開始時点で1.21だ。前日に登板したコールも昨季パイレーツで4.26だったのが、今季は1.75まで減少している。ただでさえ秀逸な投手が、アストロズでさらにパワーアップするのだから、大谷が「投手をやっている人ならば、目指すべき球を投げる」とベタボメするのももっともなのだ。

■報復死球に気をつけろ

 さて、あるメジャースカウトによれば、「大谷が野手として警戒しなければならないのは報復の死球」だという。「マウンド上でピンチを脱するたびに右のこぶしを振り下ろす過度のガッツポーズが相手チームからひんしゅくを買っている」というのだ。

 メジャーには「アンリトンルール」(ルールブックに記載されていない掟)がある。過度のガッツポーズ、本塁打を放った後にすぐ走らず余韻に浸るなどの行為は相手に対する侮辱行為と受け取られ、報復の対象になる。つまり打席に立ったとき、わざとぶつけられる可能性がある。

 大谷の投打にわたる活躍を、スゴいスゴいと騒いでいるのは主に日米のメディアだ。コメントを求められればおべんちゃらを言っても、日本からやってきた東洋人にこれ以上、デカい顔されてはかなわないと思っている選手は少なからずいる。打席に立たない他のア・リーグの投手と違って、登板間に野手として出場する大谷はくれぐれも気を付けた方がいい。

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