巨人のFA丸獲得は“天敵”広島対策 最強オプションの提示も

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年11月9日 9時26分

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国内FA権行使を表明する丸(右は原巨人監督)/(C)共同通信社

「結論が出たのはきのう。ここまで頑張ってきた上で取れた権利でもある。プロ野球選手である以上、他球団の評価を聞いてみたい思いがある。そういう機会はなかなかない」

 広島の丸佳浩(29)が7日、今季取得した国内FA権を行使することを明らかにした。

 丸には巨人、ロッテなどが本格調査に乗り出している。広島はFA宣言しての残留も認める方針で、出来高を含めた4年総額17億円の大型契約を提示。今後、条件を変えることはないという鈴木球団本部長は「球団としての最大限の条件は出している。あとは彼の判断を待つ。代わりはいない」と強く訴えた。

 2013年に盗塁王、昨季は最多安打のタイトルを獲得し、MVPに輝いた。今季はレギュラーシーズン125試合に出場。3番打者として.468で最高出塁率のタイトルを獲得した。打率.306、39本塁打、97打点で、本塁打と打点は自己最多をマーク。チームを球団初のリーグ3連覇に導き、2年連続MVPの最有力候補である。

 不動のレギュラー不在で、外野が補強ポイントの巨人からすれば、走攻守が揃う丸は、4番・岡本の前の「3番・中堅」として、まさに待ち望んでいた救世主である。

 この日、原辰徳監督(60)は丸について「球団の方がきちんと動くと思うよ。今ボクからはそのことしか言えない」と言うにとどめたものの、巨人にとって広島は天敵。先日はこう話していた。

「しかし、負け過ぎだよね。そこはしっかり考えないといけない。対策?まだないよ」

■25億円超+付帯条件

 巨人は今季、リーグV3を達成した広島に7勝17敗1分け。昨季は7勝18敗と、この2年は一方的にやられている。

 さる球界関係者がこう言う。

「巨人のFA戦略は長嶋監督時代から、補強ポイントを埋めると同時に、同一リーグの戦力をそぐという意味合いもあった。古くは落合(中日)、川口(広島)、広沢(ヤクルト)、江藤(広島)など。原監督も第2次政権時、元本塁打王の横浜・村田を獲得したり、FAではないが、08年オフには主砲のラミレスとエースのグライシンガーをヤクルトから、抑えのクルーンを横浜から獲得。同一リーグの主力を3人同時に引き抜いたことで非難されたが、原監督は悪びれることなく、翌09年シーズンでリーグV3を達成。そのまま日本一になっている。丸取りは何よりの『広島対策』だよ」

 丸は広島の精神的支柱のひとり。背中で引っ張るタイプだが、今や4番に定着した鈴木がブレークする前から自主トレを共にし、打撃技術を伝授するなど、若手の手本となっていた。

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