ロッテに対抗し青天井 巨人がFA丸に5年35億~40億円の狂気

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年11月21日 9時26分

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広島と面談した丸(C)日刊ゲンダイ

 広島から国内FA宣言をしている丸佳浩(29)の獲得を目指す巨人、ロッテが条件闘争を繰り広げている。

 当初、巨人が用意したのは5年25億円。それがロッテの参戦で30億円となり、スポーツ紙の報道でも5年総額35億円に膨れ上がった。すると今度はロッテが5年20億円から6年総額30億円に大幅に引き上げ、監督手形まで付帯する。そんなロッテに対抗すべく巨人はさらに、5年40億円規模まで想定しているという。ちなみに、丸の今季の年俸は2億1000万円である。

■堀内元監督“チームのバランスがおかしくなる”

 過熱するマネーゲームに巨人の堀内元監督は、17日に更新したブログでこう物申している。

「巨人が広島の丸くんを獲得するのに5年契約で35億円用意してるとしよう 単純計算して『年俸7億円』 かたやチームのエースである今年の菅野の年俸は推定4.5億円と言われているけれど 丸くんが7億円なら来季の菅野は8億円にしてもらわないと そうしないとチームのバランスがおかしくなってくるよ」

 その通りである。今季4億5000万円の菅野(29)は15勝8敗、防御率2.14で2年連続で沢村賞に輝いた。これまでの球団最高額は松井秀喜の6億1000万円。来季年俸は「6億円前後からこの金額が攻防ライン」と球団関係者は言う。

 2013年の契約更改で阿部(39)は2000万円を返上し、6億円でサインしたことがある。生え抜き選手にとってゴジラの壁は特別なもの。が、今の巨人は“そんなことはお構いなし”といった雰囲気だ。

 仮に丸が年7億円なら、ゴジラを簡単に超えていくことになり、同い年の「外様」にあっけなく抜かれることになる菅野だって内心穏やかではないだろう。

 1学年上の主将・坂本勇(29)は今季3億5000万円。打率.345でリーグ2位に食い込んだとはいえ、故障離脱もあり、4年連続V逸のチームにあっては、大幅な昇給は考えられない。仮に5000万円アップしたとして年俸は4億円。丸の7億円とは3億円もの開きが生まれる。堀内氏が懸念するように一人だけが突出するとチーム内のパワーバランスが崩れる。

 巨人OBの評論家・高橋善正氏がこう言う。

「2年連続MVPの可能性がある丸の実力は疑いようがない。私はそこそこの選手の巨人へのFA移籍はどうかと思っている。人的補償で若い選手を取られたり、出場機会を奪われたりするからです。でも丸はトップ選手。OBとして、獲得できれば戦力的には大きなプラスになるとは思っている。ただ、報じられている史上最高の30億とか35億円という金額はあまりにベラボー。かつてのように球団の金庫も無尽蔵というわけにはいかないでしょう。既存選手の年俸を削る必要も出てくる。4年連続V逸で、このオフは厳しい契約更改が予想される。当然の信賞必罰だとしても、中には丸を取るおかげでと思う選手も出てくるはず。特別な存在である松井の金額を簡単に飛び越えるのも、周囲に好奇の目で見られかねない。丸はとんでもないプレッシャーを背負うことになります」

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