米ツアーが日本初開催 低迷する国内ゴルフの起爆剤になるのか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年11月21日 12時0分

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米ツアー開催発表に出席した青木功会長(左)、前沢社長(左から2人目)と松山英樹(右)/(C)日刊ゲンダイ

 米PGAツアー公式戦が、来年10月に日本で初めて開催されることになった。

 大会スポンサーはアパレル企業ZOZOで、大会名は「ZOZOチャンピオンシップ」。2019年から6年間、「本社のある千葉で大会を開催したい」という前沢友作ZOZO社長の意向もあって習志野CC(千葉)が会場だ。

 米ツアーだけあって、優勝賞金が175万ドル(約2億円)とベラボーに高い。今年のメジャー優勝はマスターズ198万ドル、全米オープン216万ドル、全英オープンと全米プロは同じ189万ドル。4大大会とさほど変わらないビッグマネーが用意される。ちなみに日本ツアーでは「ISPSハンダマッチプレー選手権」(来年中止)の優勝5200万円が最高額だ。

 現在、賞金レース首位に立つ今平周吾は獲得賞金1億3162万円。「ZOZOチャンピオンシップ」に勝てば、誰でもツアー終盤に賞金レースをひっくり返すことができる。それどころか、たった1試合で日本ツアー賞金王タイトルが手に入ることも十分に考えられるのだ。

■レベルの低さをさらけ出すことに

 出場人数は78人、試合は予選カットなしで行われる。選手内訳は米ツアーポイントランクから60人、日本ツアーメンバー7人、ブリヂストンオープン上位3人、スポンサー推薦8人。米ツアーとの共催とはいえ、日本人枠は少ない。

 青木功JGTO会長は、「世界を目指す人のチャンスができてうれしく思う。選手のモチベーションも上がり、ゴルフ界が盛り上がってくると思う」と語ったが、本当にそうか?

「10月開催なら、米ツアーはプレーオフが終わって新シーズンに入ったばかり。なのでビッグネームはオフに入って出場しないかもしれない」と評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。

「それに主催はあくまで米PGAツアーですから、コース設定も本場の仕様になる。日本ツアーと違うタフなセッティングになれば、不慣れな日本人プロはスコアメークに苦しむでしょう。そしてビッグネームが不在でも、フェデックスポイントを早く稼ぎたい米ツアープロが目の色を変えて戦う。予選カットがなく4日間もプレーすれば、米ツアープロと日本人プロの実力差が広がって、日本ツアーのレベルの低さをさらけ出すことになる」

 米ツアーの白熱したプレーを目の当たりにしたら、日本ツアーの不人気を加速させることになりかねない。起爆剤どころか、男子ツアー消滅の時限爆弾になるかもしれない。

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