日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年12月6日 9時26分

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(左から)炭谷銀仁朗、丸佳浩、金子千尋、王柏融(C)日刊ゲンダイ

 このオフ、珍しく補強に積極的なのが日本ハムだ。

 4日は、オリックスを自由契約になった金子千尋(35)との契約が合意に達したと発表した。

 金子は2014年に沢村賞を獲得した右腕。オリックスとの4年契約が切れたこのオフ、年俸6億円から5億円減の提示を受けて、自由契約になることを選択していた。

 日本ハムの条件は年俸1億円程度の1年契約ながら、手厚い出来高払いが付くらしい。

 この金子に加え、台湾球界の三冠王・ラミゴの王柏融外野手(25)との契約も大筋で合意に達しているという。11月20日に王の優先交渉権を獲得し、ここまで交渉を続けていた。

■金子は次世代が育つまでのつなぎ

 日本ハムといえば「ドラフト」と「育成」がチームの基本方針。入札制度(ポスティングシステム)でダルビッシュ、大谷をメジャーに送り出しただけでなく、糸井(阪神)や大野奨(中日)らの主力を次々とトレードやFAで放出。あえてポジションに穴をあけ、そこに生え抜きの若手を抜擢することによって新陳代謝を図る。そうやって今年までの13年間で、リーグ優勝5回(日本一2回)、Bクラスは3回だけと一定の強さを維持してきた。

 生え抜きの選手を他球団に“売る”ことはあっても、実績ある他球団の主力や外国人助っ人の争奪戦にはまず加わらなかった球団にいったい、何があったのか。

 まして金子といえば、35歳のベテラン。チームの新陳代謝に逆行しないのか。

「今季10勝(11敗)したマルティネスとの契約交渉が難航し、計算できる先発といえば上沢と有原くらい。野手も昨年まで3年連続30本塁打をマークしたレアードの退団が濃厚で、今季20本塁打以上は中田ひとりになってしまった。新陳代謝を図ろうにもタマがいないのが現状です」と、ある日本ハムOBがこう続ける。

「育成に関してはマニュアルがあり、システムは出来上がっている。それでも若手が出てこないのは素材の問題、つまりドラフトの失敗ですよ。特にここ数年はヒドい。15年1位の上原や16年1位の堀など、戦力になってしかるべき若手がまったくと言っていいほど育っていない。その反動でしょう」

 要するに、ここ数年のドラフトで思うような選手を獲得できなかったシワ寄せが、金子であり王柏融の獲得につながったようなのだ。

 もっとも、このOB氏によれば、「今年のドラフトからようやく以前のように、素材の良さそうな選手をかなり獲得できた」そうだ。「ドラフトと育成」を2本柱とするチーム方針は変わらないそうだから、金子と王柏融はあくまでも次世代の若手が育つまでのつなぎということになる。

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