劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年1月22日 15時0分

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とにかく疲れた(C)ロイター

「素直にうれしい。(最終セット10点先取のタイブレークで)5―8のときはヤバいと思ったけど、最後は集中してた。疲れが先行しているので、まずは回復して、次の試合に臨みたい」

 21日の全豪オープン4回戦。今大会最長試合となる5時間5分、フルセットの末にタイブレークにもつれ込む熱戦を大逆転で制して3年ぶり4度目の8強入りを決めた錦織圭(29=世界ランク9位)はこう言った。

 23日の準々決勝は第1シードで世界ランク1位のジョコビッチ(31=セルビア)との対戦だ。

■「話は試合のことだけ」

 ここまで4試合中3試合がフルセット。錦織の勝負強さと粘り強さは相変わらずとはいえ、周辺では“異変”が生じている。海外メディアから露骨に敬遠されるようになったのだ。

 劇的なマラソンマッチ後の会見にしても、海外の記者はなんと1人だけ。象徴的だったのは大会前の記者会見。有力選手をメインプレスルームに招いた大会展望用の特別会見でこんなシーンがあった。

 錦織の会見は、大坂なおみ(21)に続いて行われた。大坂は前年の全米を制し、英語もネーティブ。外国人記者との間でも活発なやりとりがあったが、会見が終わり、さあ、次は錦織……というタイミングで“事件”は起きた。日本人記者以外のほとんどの海外メディアが立ち上がり、ぞろぞろと会見場を後にしたのだ。

 今大会第8シード、前哨戦を制した選手に対して、それはないだろうと感じた日本人記者は一人や二人ではない。錦織の会見が海外メディアの間で不人気なのはいまに始まったことではないにせよ、ここまで露骨な場面はかつてなかった。

 会見でも英語の質問は出ない。最後に初戦の対戦相手であるポーランドの新米記者が拙い英語でしかも自国の選手をどれくらい知っているかと聞いただけだった。さる米国人記者がこう言った。

「ケイ(錦織)はいいテニスをする。我々もいつか大きいところを勝つと期待してきたけど、故障などが続いて期待はことごとく裏切られた。フツーは前哨戦を制した選手を気にかけるが、どうせまたダメだろうと思い込んでいるのさ。だれも本気でケイが全豪を勝つとは思っていない。要は信用してない。我々が求めるのは結果だ」

 なにしろ、前哨戦のブリスベン国際でのツアー制覇は約3年ぶり。それまで決勝は9連敗だった。万年銀メダルだから、どうせ今回の全豪も勝つはずがない。だから、あえて質問をする必要がないというのだが、「ケイのテニスはものすごく面白い。さまざまなショットを繰り出して我々を飽きさせないが、いかんせん話がつまらないからね」と、英国人のベテラン記者がこう続ける。

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