理事長は怒り心頭 横綱白鵬「三本締め」けん責処分が意味するモノ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年4月25日 12時0分

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24日、協会の理事会に向かう白鵬(C)共同通信社

 オレは誰よりも強い横綱だ。その横綱が、お客さんを喜ばせようとサービス精神でやったことの何が悪い――。

 横綱白鵬(34)の心境はおそらく、こんなところだろう。春場所千秋楽の優勝インタビューで観客を促してやった三本締めに対する処分が24日、本人に言い渡された。

 本場所終了を意味する神送りの儀式の前に手締めをしたことが、コンプライアンス規定の「相撲道の伝統と秩序を損なう行為」と判断され、懲戒で最も軽い「けん責」処分に。師匠の宮城野親方は、指導を再三怠ったとして本人より重い「報酬減額」処分(3カ月、10%)となった。

「伝統と秩序、礼節と様式美を、横綱だからこそ守ってほしいと白鵬に伝えた」とは八角理事長のコメントだが、処分に関して言いたいことがあるかと聞かれた本人は「何もありません」と答えただけだったという。

 白鵬は日馬富士暴行事件が発覚した2017年九州場所の千秋楽でも観客に万歳三唱を促し、厳重注意を受けた。にもかかわらず、再度、似たような行為を繰り返した。本人はコンプライアンス委員会の聞き取りに「万歳はダメでも、三本締めはいいと思っていた」と答えたそうだから、人をバカにしているし、反省なんかしちゃいない。そこにあるのは、強ければ何をやっても許されるという驕り以外の何物でもない。ある親方がこう言った。

「今回のけん責は最後通告のようなもの。調子に乗って今後、似たような行為をしようものなら報酬減額どころか出場停止処分まである。執行部には一代年寄の対象から外したらどうかという声すらあるそうですから。一度ならず二度やったことに、八角理事長も怒り心頭。3月28日の理事会では『初めてじゃないだろ!』と白鵬を怒鳴り付けている。江戸時代から続く伝統文化を理解しようとしないどころか、ないがしろにする力士は、たとえ横綱だろうと厳しく処分するのが協会の方針のようです」

 白鵬はたかが「けん責」と図に乗らない方がいい。

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