巨人は首位浮上も…守護神マシソン“傷だらけ”で離脱危機

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年6月19日 12時0分

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右股関節を押さえるマシソン(C)日刊ゲンダイ

 巨人に緊急事態が発生した。

 18日のオリックス戦で勝利の方程式の一角、スコット・マシソン(35)が2点リードの八回に登板。福田は打ち取ったものの、小島に2球目を投げた直後に右太もも付近に違和感を覚え、トレーナーに付き添われながらベンチへ。そのまま交代となった。

 その後、高木、田原が同点に追いつかれ、先発今村の勝ち投手の権利が消滅。陽の決勝打で勝利を収めたものの、原監督は「マシソンは報告を受けてから? そうですね」と心配そうだった。

 8年目のマシソンは今季5試合目。防御率は0.00だったが、ここまでの道のりは平坦ではなかった。

 昨年8月に左膝を手術。リハビリ中の同年12月にエーリキア症に感染した。リンパ節を除去する手術を受けた影響で、体重は11キロも落ち、入退院を繰り返しながら、1カ月半以上も治療に要した。来日は3月1日。この時、「6月までに復帰できなければ自分の中で残念な結果。自分に失望する。本当は6月でも遅過ぎる。自分の中では最短で戻るための準備をしたい」と焦りを明かしていた。

「全くトレーニングが行えない時期があったそうです。2月のキャンプに参加していないし、3月に来日後は、左膝のリハビリと同時に体力や筋力を戻すトレーニングから始めないといけなかった。投げる以前の作業が多く、本人が言った6月復帰は希望的なもので、まず間に合わないと思いました」(ファーム関係者)

 が、チーム状況が復帰を急がせる。新守護神のクックが4月に右肘痛で離脱し、一向に戻ってこない。昨季からいわれる課題の救援陣は今季も不安定なままだった。マシソンは絶対的なセットアッパーとして4年連続60試合登板。原監督の2015年までの第2次政権を支えてきた最大の功労者でもある。

「だからでしょう。原監督や一軍首脳陣は『投げるのはまだなのか?』とマシソンの動向、状態を常に気に掛けていた。フリー打撃で登板すると『実戦はいつなのか?』とファームの首脳陣をせっついた。当然、復帰ロードは早まります。でも、左膝の手術明けでもあり、走り込みができるようになったのは5月に入ってから。本当はもう少し時間が欲しかった、とファームのコーチは感じていたのではないか」(同)

 やっと走れるようになったばかりの5月15日に二軍戦で実戦復帰。二軍ではわずか4試合4イニング、防御率6・75で昇格を果たした。交流戦開幕の4日の楽天戦から一軍に合流。復帰登板後、原監督は「結果的にあのイニングを森福、マシソンで0点に抑えたということは、巨人の中でも非常に意義は深い。彼のファイティングスピリット、強い闘争心が、病気もケガも早く回復させた。敬服する」と手放しの喜びようだった。

 この日、広島が敗れたため、巨人は1カ月ぶりに首位に浮上した。が、精神的支柱でもあるマシソンが離脱するようなら一大事。復帰を焦らせ、状態を見極められなかった原監督ら首脳陣の罪は重い。

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