34年ぶりリメーク「ヤヌスの鏡」は周到なダサさが成功の鍵

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年6月20日 9時26分

写真

「ヤヌスの鏡」で二役を演じる桜井日奈子(C)日刊ゲンダイ

 6月14日、懐かしの名作「ヤヌスの鏡」が突如インターネットのトレンドワードに躍り出た。

 1981~82年に週刊セブンティーンで連載された人気漫画(宮脇明子著)で、85年に当時アイドルだった杉浦幸主演でドラマ化。10代、20代から絶大な支持を得た。

 そんな昭和ドラマが令和元年にトレンドワード入りしたワケは、34年ぶりのリメークが発表されたから。フジテレビの動画配信サービスFODで8月から配信予定だ。

 今回のリメークで、厳格な家庭に育った真面目な高校生・裕美と、不良少女の別人格・ユミの二役を演じるのは、女優の桜井日奈子(22)。2018年の映画「ういらぶ。」に主演、「いい部屋ネット」や「コスモステーション」のCMなどでもお馴染みだ。

 85年の放送をリアルタイムで見たドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏が言う。

「天真爛漫でピュアなイメージの桜井さんが、裕美とユミが持つ“影”をどんなふうに表現してくれるのか、楽しみです。他に気になるのは、ユミを崇拝し、慕い続ける“たっちん”役を誰が演じるのか。オリジナルキャストは当時ブレークダンスで一世を風靡した風見しんごさんでした。唐突に街中で意味なく踊り出すあの映像は今も目に焼き付いています」

 おおむね好意的に受け止められているだけに、ある制作会社関係者はこう言って首をひねる。

「熱烈なファンもいるし、うまくいけば大化けして高視聴率を狙える可能性もある。すでに〈地上波で見たかった!〉という要望もネット上ではちらほら。フジテレビはなぜ、このドラマをあえて配信にしたのか」

 前出の山下氏は「FODで好調なら、地上波放送もあり得るかもしれませんよ」とこう話す。

「ファンは、リメークされてオシャレっぽく洗練されたヤヌスなんて見たくありません。当時でさえ、杉浦さんの衣装やメークは『そんなヤツ、おらんやろ!』と視聴者から総ツッコミを食らうほどとっぴなものでした。セリフや動作も大袈裟、すべてがダサさと紙一重。でも、全部ひっくるめてヤヌスです。それらを周到に計算した上でのリメークなら、当時見ていた40代、50代ファンを、がっつり取り込めるのではないでしょうか」

 今回のリメーク発表で、フジテレビ系の80年代ドラマ「この子誰の子」や、TBS系の「ポニーテールは振り向かない」「不良少女とよばれて」「乳姉妹」など、昭和ドラマのリメークを望む声も高まりつつある。ニーズに応え、今後のドラマは“リメークラッシュ”になる!?

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング