久保ら代表諸君「ボールにかじりついてでもゴールを!」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年6月20日 9時26分

写真

MFビダルのマークを受けるMF久保(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

釜本邦茂【ズバッと言わせてもらう!】

 南米選手権の初戦で森保ジャパンが、チリを相手に0―4と一方的なスコアで負けを喫した。

 もっともシュート数を見ると日本の12本に対してチリは16本。さして遜色のない数字だし、ゴールの予感が漂うビッグチャンスもあった。それなのに無得点で大差負け……。

 サッカーがゴールを奪い合うスポーツである限り、どうしたらゴールにボールをねじ込むことができるか? これが永遠の課題となる。言葉にすると「決定力の差」ということになるが、これがまた厄介極まりない。

 あまり精神論に走るのもナンだが、自分自身を振り返っても「絶対に決めてやる!」という気概がないとボールはポストなどに嫌われたり、相手GKのビッグセーブにあってしまう。どんなに不細工な格好でも、ゴールネットを揺らしたモン勝ち。かつて後輩ストライカーにアドバイスを求められたときに「ボールにかじりついてでも入れてこい!」と助言した。

 要は「キレイなシュートじゃなくていい。体のどっかに当たって入ってもゴールはゴール。とにかく点を取ることに集中しろ」というコトや。

 チリ戦に法政大のFW上田が先発した。相手GKを抜き去ってからのシュートを外したり、左からのラストパスをスライディングしながら右足を伸ばしてもヒットさせられなかったり、彼だけで2、3点は取れていたと思う。いや、ボールにかじりついてでも決めないといけない場面だった。

 日本は前半の終盤に失点し、後半9分に2失点目を食らい、1点を返そうと焦って攻守のリズムを崩して同37、38分と連続失点。ジ・エンドだ。

 日本が先制していたらどうなったか? 後半序盤のゴールが日本のモノだったら? 試合展開も変わっただろうし、サッカーでは屈辱的な0―4というスコアではなかったように思う。

 18歳のMF久保は、それなりにアピールできたんじゃないかな。しかしながら、彼も「何もなしえていない」。アシストもゴールも、もちろん勝利もつかんではいない。

 日本時間21日(午前8時キックオフ)のウルグアイ戦は結果を手にしていない久保、悔しい思いをしている上田、失点に絡んでしまったDF陣の奮起を待ちたいと思っている。

(日本サッカー協会顧問)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング