昭和大病院の隠蔽体質 医師2人の逮捕に「取材拒否します」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年6月25日 9時26分

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昭和大学病院(C)共同通信社

「(取材は)拒否します」

 大学病院に勤務する医師たちが次々と女性をレイプし、被害者が続出しているという認識があるのだろうか。

 昭和大病院(東京都品川区)の内科医、金古政隆(29)と研修医の大林久晃(26)両容疑者が睡眠薬入りのドリンクや酒を女性に飲ませ、レイプし、逮捕された事件。2人が勤務する昭和大病院に取材を申し込んだところ、学校法人昭和大学総務部総務課の小林達彦課長から返ってきた回答が、冒頭の一言だった。

 2人が準強制性交などの疑いで警視庁に逮捕されたのは、今年2月27日のこと。被害女性の体内からは、睡眠作用があり、市販されていない薬物が検出された。そこで本紙は翌28日、2人が事件に使用したとみられる薬を病院内で処方していたかどうか、昭和大の指示通り、文書で問い合わせたが、「捜査中のことでありますので、コメントは控えさせていただきます」と書かれたFAXが1枚送られてきただけだった。

 その後、捜査は進み、警視庁は今月20日までに金古容疑者を4回、大林容疑者を3回、逮捕した。

「再逮捕容疑は、女性2人にウオッカやスパークリングワインを飲ませて酔わせ、金古容疑者と大林容疑者がそれぞれ女性を1人ずつ自宅に連れ込んでレイプした。その後、2人はお互いの家に行き、部屋に残されていた女性を輪姦した。2人のLINEのやりとりなどから被害者が判明し、金古容疑者のスマホには女性をレイプしている画像が残っていた」(捜査事情通)

 もし2人が「医師」という立場を悪用して睡眠薬を処方し、レイプを繰り返していたとしたら大問題だ。文書で送っても「コメントを控える」という答えしか返ってこないのなら、直接話を聞こうと、20日、あらためて取材を申し入れたが、「電話口での対応は難しい。担当者が不在」(総務課)と断られた。

 そこで21日、小林総務課長に「そちらのご都合のいい日時で結構なので、どこまで内部調査が進んでいるのか、お伺いして話を聞きたい」と取材をお願いしたが、「業務多忙につき、お会いできません。お会いしても言えることはありません」の一点張り。「『拒否します』というのが回答ですか」と確認すると、「それは事実かと思います」と木で鼻をくくったような対応だった。

 昭和大といえば、昨年12月、医学部2年の四十宮直樹容疑者(20)が東京都台東区のラブホテルで、派遣型風俗店アルバイトのタイ人女性の頭部をトルクレンチで複数回殴打し、殺害。2月9日、殺人容疑で警視庁に逮捕されている。

 医療に従事する者を育てる教育機関でありながら、これだけ犯罪者を出したというのに、事の重大さを理解していないようだ。

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