“タマネギ男”法相任命強行「戦後最悪」日韓関係さらに泥沼化

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年9月5日 15時0分

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聴聞会は通過儀礼(C)Yonhapnews/ニューズコム/共同通信イメージズ

“タマネギ男”こと韓国の次期法相候補の曺国氏の就任をめぐる騒動は、新たな局面に入った。与野党対立で見送りの公算が強まっていた国会の人事聴聞会が6日、開かれることになったのだ。

 曺国氏をめぐっては、娘の大学不正入学や奨学金不正受領、息子の兵役逃れ、家族ぐるみの不透明な投資などの疑惑が浮上している。世論が猛反発する中、11時間に及ぶ前代未聞の“マラソン会見”をこなしたことで、国民感情は軟化。世論調査機関リアルメーターによると、任命賛成は前週比で6・9ポイント増の46・1%に上昇し、反対51・5%に拮抗する勢いだ。曺国氏を重用する文在寅大統領が国会に人事聴聞経過報告書の再送付を6日までに求めたことで、時間切れで聴聞会をスルーし、6日にも曺国氏を任命するとみられていた。

 在韓ジャーナリストの朴承珉氏は言う。

「聴聞会は午前10時ごろから開始される見通しで、証人全員の聴取を終えるまで続く。深夜にわたる可能性があります。野党は手ぐすね引いていますが、文在寅大統領は結果がどう転んでも任命する腹積もりで、早ければ報告書が出される9日にも強行するとみられている。文在寅大統領が仕えた盧武鉉政権時代に果たせなかった司法改革を任せられるのは、曺国氏のほかに見当たらないからです」

 司法改革は文在寅政権にとって、一丁目一番地の看板政策。中途半端な人物をあてて骨抜きになれば、任期折り返しが迫る文在寅は一気にレームダックだ。

 もっとも、日本にとっての懸念材料は対日政策への影響である。安倍政権が対韓輸出規制に踏み切って以降、曺国氏はフェイスブックにご丁寧にも日本語で〈韓国の主権を侮辱し、自由貿易を毀損する日本政府に反対します。今回の日本の措置は過去日本が韓国民に残した深い傷跡をかき分けました〉(原文ママ)と書き込むなど、世論を扇動してきた。

■対日強硬でも気脈

「文在寅大統領と曺国氏は対日強硬姿勢でも気脈を通じています。最側近の影響による相乗効果は否定できません」(朴承珉氏)

 李洛淵首相は訪韓した日韓議連の河村建夫幹事長に対し、輸出規制とGSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄の問題をセットで解決するよう求めたが、報告を受けた安倍首相は一蹴。「根幹にある元徴用工問題の解決が最優先だ」と取り合わなかった。「戦後最悪」といわれる日韓対立は泥沼化必至だ。

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