高知県知事選は最終盤で野党猛追 現実味おびる自公3連敗

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年11月23日 15時0分

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枝野と志位の揃い踏みに聴衆1000人以上(C)日刊ゲンダイ

「一地方の選挙というより、国政にも大変影響する選挙だ」

 安倍首相がこうハッパをかけた高知県知事選が24日、投開票される。7月の参院選後、事実上の与野党一騎打ちとなった埼玉と岩手の両県知事選で敗北した安倍政権にとって絶対に負けられない戦いだが、最終盤になって野党候補が追い上げを見せている。

 自公推薦候補は、尾崎正直知事(52)から後継指名された元大阪府副知事の浜田省司氏(56)。対する野党統一候補は、共産党県常任委員の松本顕治氏(35)だ。当初、「浜田勝利」とみられていたものの、情勢は一変。21日に立憲民主党の枝野幸男代表と共産党の志位和夫委員長が揃い踏みして高知市内で行った街頭演説には、1000人以上の聴衆が詰めかけたという。自公が「形勢逆転されるかもしれない」と警戒感を抱いて当然だ。

「候補者が出揃った先月半ばは、浜田氏が16万票、松本氏が10万票足らずの得票だろうなどと言われていました。ところが今月17日には、浜田氏15万票、松本氏12万~13万票という予想に変わった。松本氏は低投票率(48・8%)だった先の参院選にも出馬していて、与党候補に県内分では1万9000票差まで詰め寄りました。期日前投票を見ても、当日の投票率は参院選より低くなる可能性が高く、浜田氏が保守票を取りこぼす恐れがある」(地元政界関係者)

 疑惑だらけの「桜を見る会」に端を発した安倍政権への反発に加え、野党にとって追い風となっているのが“保守分裂”だ。現地で取材しているジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「浜田氏を応援する尾崎知事は、次期衆院選に高知2区から出ると表明しています。しかし、2区にはベテランの山本有二衆院議員がいます。浜田氏が当選すれば尾崎知事へ選挙区を明け渡すことにつながるので、山本議員を支持する有権者を中心に尾崎知事と浜田氏への批判が高まっているのです。リベラル色の強い高知では、共産党系知事が誕生してもおかしくありません」

 自公の3連敗はあるか――。

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