優勝賞品の超高級外車渡さず 東京MXテレビ番組企画担当者“蒸発から自殺”まで

日刊ゲンダイDIGITAL / 2020年1月29日 9時26分

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「ご迷惑をおかけしました」

 24日、福岡市西区に止められた車内から、40代男性の遺体が見つかった。窓は目張りされ、練炭自殺とみられ、遺体のそばには遺書が残されていた。男性は昨年、東京MXテレビが放送したバラエティー番組「欲望の塊」に企画を持ち込んだ会社のA氏。番組では、ゲームの優勝者に高級外車「ランボルギーニ」を渡す約束をしていたが守られず、約1年にわたり、トラブルになっていた。番組にはホスト16人が参加していた。

■16人から“出演料”150万円ずつ徴収

 もともと新宿歌舞伎町でフリーペーパーなどを手掛けていたA氏が、歌舞伎町の現役ホストに声を掛け、店の「宣伝費名目」として、1人当たり150万円の“出演料”(エントリー料)を支払うことを条件に番組出演を依頼した。当初はホスト30人を出演させて4500万円の「制作費」を集める予定だったが、実際に出演したのは16人で2400万円しか集まらなかった。

 番組内容は優勝賞品「ランボルギーニ・ガヤルド」(約2000万円)をかけて、ホストたちが「ドッジボール」や「だるまさんが転んだ」「三輪車走」「ババ抜き」「イス取りゲーム」などで勝敗を競い、2019年1~3月まで深夜枠で計12回、放送された。

「A氏はMXテレビと取引のある制作会社に番組制作を依頼し、放送枠を300万円で買い取った。制作会社としては、前金で制作費を支払ってもらう条件だったため、仕事を請け負った。しかし台本はすべてA氏が手掛け、内容は視聴者もやっている方も恥ずかしくなるほど、安っぽくてつまらないもの。ホストが仕事を終えた朝5時から夕方まで、5日間、収録しました。視聴率は度外視した、ホストたちからの“出演料”ありきの番組で、ホストたちも呆れ返り、やる気をなくしていた。結局、当初、約束していた制作費400万円のうち、制作会社には100万円しか振り込まれず、連絡が取れなくなってしまったそうです」(番組関係者)

 上位5人がファイナルステージに進出し、優勝したのは一陸斗さんだった。しかし、賞品のランボルギーニは用意されず、写真入りのプラカードを渡されただけ。いっこうに本物のランボルギーニが届かない陸斗さんはA氏に連絡を取り、再三、説明を求めたものの、その場しのぎの言い訳に終始し、音信不通となった。このままではラチが明かないと考えた陸斗さんは、今年になってツイッターと「YouTube」で「詐欺被害」を訴えた。

「『名義変更面倒くさいから、そのまま売ってくれ、金でくれ』と言ったら、『車を売ろうとしたら、マネーロンダリングになっちゃう。だから売れなかった』と言われた。あることないこと言い訳を続けた。お金とか、ランボルギーニとかはどうでもいいんですよ。制裁したい。ひと泡吹かせたいんですよ」と、語っていた。

 A氏の自殺ですべてはヤブの中。予定通り、ホストが30人集まらなかったことが、すべての原因だったのか。後味の悪い結末となった。

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