ソフトB栗原“ポスト松田”へ三塁挑戦 次に控えるのは「柳田コンバート問題」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年1月12日 11時15分

2016年には守備時に右手薬指を骨折した柳田(C)共同通信社
いつまでも37歳のベテラン頼みというわけにはいかない。
ソフトバンクの工藤監督が明言した栗原陵矢(24)の三塁挑戦。捕手登録ながら、昨季は外野手として17本塁打、73打点と活躍した。一躍主力の座をつかみ取った若手に、今度は「ポスト松田」に挑ませようというのだ。
松田は今年5月で38歳になる大ベテラン。これまで世代交代が叫ばれながら、その立場を脅かす選手が一向に現れず。2015~19年は全試合に出場し、18、19年は2年連続30本塁打と、周囲を黙らせる結果を残した。
それでも13本塁打を放った昨季は、打率・228。年齢による衰えは今後、ますます顕著になるだろう。栗原が三塁に定着すれば、球団の懸念事項だった世代交代を進めることができる。
とはいえ、ソフトバンクにはもうひとつ、避けられない問題がある。それが、昨季のMVPで不動の中堅手・柳田悠岐(32)のコンバートだ。
ケガが多く、レギュラー定着後、負傷離脱がなかった年は14年と昨季のみ。球団内部では数年前から柳田の「一塁コンバート案」が検討されていたという。外野守備も俊足を生かした範囲の広さに比べ、送球コントロールが不安定。過去には捕れない打球に無理に飛び込むハッスルプレーが原因の負傷もあった。一塁ならば、そうしたもろもろの心配はなく、打撃に専念できる。
■コンバート必至
あるソフトバンクOBは「言うはやすし」と、こう続ける。
「主に一塁を守る中村、そして前任者の内川(現ヤクルト)は打撃職人としてはもちろん、一塁守備も堅実で定評があった。一塁手は送球する機会が少ない半面、高い捕球技術が要求される。そのあたりも柳田のコンバートが実現しなかった理由です」
柳田は19年オフに7年契約を結んでいる。長く現役を続けるなら、コンバートは必要不可欠。
もし、今季もケガで戦線離脱するようなら、早急に手をつける必要がありそうだ。
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