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経済界に広がる河野政権誕生への警戒感…極端な独善性と“ちくわ耳”【政官財スキャニング】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年9月15日 9時26分

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河野太郎行革担当相(C)日刊ゲンダイ

【政官財スキャニング】#10

財界通(同=財) 17日に次の首相を実質的に選ぶ自民党総裁選が告示されるが、報道では河野太郎行革担当相が若手議員の支持を中心に有利なようだ。本当にそうなのか?

官界通(同=官) 何か河野氏が首相になると困るように聞こえるが、それが財界の空気か?

財 かなりそうだ、と言える。

政界通(以下=政) どうしてだ? 脱・原発や女性天皇を認めるといった主張を、総裁選に勝ちたい一心で簡単に引っ込めるような節操のなさが理由か?

財 それもあるが、それよりも、防衛相時代に陸上イージスの配備中止を当時の安倍首相ら政府・与党首脳にも諮らずに決めてしまったような独善性に、警戒感が強い。

官 そうか、あれをやるなら、経済界に反対意見が多い脱・原発も、いつ独断で決めてしまうかわからないというわけだ。

財 そうだ。河野氏は財界首脳らとの意見交換の場でも、経済人の話にうなずいてみせたりはするが、実は全く耳を傾けていないと受け取る経済人が多い。経済界の提案説明が終わると、普通の政府・与党の要人はまず感想を述べ、実現への課題を指摘してから、自分の視点を披露する。そういう丁寧さに、みんな納得する。でも、河野氏は他人の話など、耳を素通りしているように映る。

政 いわゆる「ちくわ耳」か(笑い)。

官 菅首相も考えに合わない提案は取り合わないが、相手の話をとりあえず聞く。河野氏は、極端だな。

財 脱・原発が本当の主張なのなら、それを明示したうえで「首相になっても、独断では決めない。政府・与党でも、産業界とも、きちんと議論したうえで判断する」と手順を示すのが、リーダーのあるべき姿だろう。

政 なるほど。それで、経済界が首相になってほしいのは、岸田文雄前政調会長か? 高市早苗前総務相のほうか?

財 高市氏が掲げた「財政の大盤振る舞い」には、支持がない。ばらまき続けてもコロナ禍は終わらないし、経済も良くならない。「危機管理策で成長を」というのも、具体性がない。一方、岸田氏は昨秋の総裁選で菅氏に惨敗して「もう終わった」とまで言われたが、この1年、政策ブレーンと勉強会を重ね、いろいろな策が懐にあることを有力財界人は知っている。「派手さなど要らない、各種の規制や税制を見直して着実に策を積み重ねていくことが、日本経済活性化への道だ」と期待する経済人が多い。

官 それは、いい話だ。各省庁の官僚たちも、オーソドックスな政策を採る政権が誕生するなら、知恵を出すと思うね。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

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