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愛知中3刺殺事件 同級生男子が抱いた「強い殺意と計画性」肝臓を貫通する深い傷が示すもの

日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年11月25日 14時20分

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事件があった愛知県弥富市の市立十四山中(C)共同通信社

 なぜそこまで強い殺意を抱いたのか――。

 刃渡り約20センチの包丁で刺された傷は、肝臓を貫通するほどの深さだった。

 24日午前8時10分ごろ、愛知県弥富市の市立十四山中学校から、「生徒同士のトラブルがあった。生徒がお腹を刃物で刺された」と通報があった。

 3年の伊藤柚輝さん(14)を刺したとして、現場に駆け付けた愛知県警蟹江署の警察官が別のクラスの同学年の男子生徒A(14)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。

 事件は始業前の午前8時すぎ、校舎2階の教室と進路指導室前付近の廊下で起きた。腹部を刺された伊藤さんは血を流しながら自力で教室に戻り、部屋に入ると、バタッとその場にあおむけに倒れ込んだ。教室にいた担任が廊下に飛び出し、包丁を手に持ったまま、その場に立ち尽くす生徒Aに「包丁を下ろしなさい」と命じ、Aは素直に指示に従った。凶器となった包丁は、Aがあらかじめ用意していたものだった。

 救急車が到着するまで教員が心臓マッサージを試みたが、伊藤さんは意識不明の状態で病院に搬送後の午前10時35分、出血性ショックで死亡した。

「2人の間のトラブルは把握しておらず、どの程度の仲だったのかも分かりません。3年生は45人いて1学年2クラスです。2人の教室は隣接していて、事件を目撃した生徒がいたかどうかは不明です。2人は同じ小学校の出身で、昨年度は同じクラスでした。犯行に使われた包丁は学校の備品ではなく、家庭科教室から持ち出された形跡もありません。事件発生時はほとんどの生徒が教室にいて、事件直後、生徒全員を1階の部屋に移動させました」(市教育委員会学校教育課)

 自身も同校の卒業生だという近隣住民がこう言う。

「柚輝君は男の子ばかり3人兄弟の真ん中で、お兄さんは大学生です。お母さんが十四山出身で、結婚後、一番上のお兄ちゃんがまだ赤ん坊だった頃、実家の近くに家を建て引っ越してきました。お父さんは自営業でお母さんもお勤めしています。共働きだったため、兄弟3人の学校への送り迎えはおばあちゃんがしていました。とても仲の良い兄弟と親子です。家族揃って車に乗って出掛ける姿をよく見掛けました。柚輝君はきちんと挨拶をする礼儀正しい子で、やんちゃそうなところなどまったくなく、友人とトラブルがあったなんて想像もできません。小さな学校ですから、生徒はほとんどが顔見知りです。ただ、最近はこの辺りも新しい住宅が建つようになり、よそから越してくる人も結構います」

 伊藤さんは野球部に所属し、スポーツが得意で友達の面倒見も良く、慕われていたという。一体何が14歳の少年を凶行に駆り立てたのか。

■加害生徒供述「イジメられていた」

 加害生徒は被害生徒に「イジメられていた」などと供述していることが捜査関係者の話で分かった。また生徒が使用した包丁については「数日前にネット通販で購入した」という趣旨の供述をしているという。県警は25日にも殺人容疑で加害生徒を送検する方針だ。

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