なんかこの店いい匂いするよね? 今流行りの香りマーケティング
GIGAMEN / 2015年3月25日 16時0分
男性向けファッションブランドのアバクロンビー&フィッチ。入店したとたんに鼻につくあのコロンの香りはあきらかに若い男性向け、もしくは半裸でマッチョな男性に会いたい女性向けだということがすぐにわかる。
これはセント(香り)マーケティングといい、一定の香りと使うことで一定の客層を呼び込みセールスを上げる方法。ここ最近非常に人気があり、大手スポーツジムなどでも使用されている。
香りが財布の紐を緩めることも
カリフォルニア大学のスパンゲンバーグ教授によると、店舗は正しい香りを導入することで、かなりの売り上げアップの効果が見込めるという。
独特の香りは消費者にその店特有の雰囲気を脳に印象付け、どれだけの時間その店にとどまりたいか、さらにはどれだけのお金を使いたいかなどに影響するのだそう。
高級店に入店したとき、しっかりと鼻呼吸をしてみよう。なんとなく、お金を払わざるを得ないという雰囲気を鼻で感じてしまうことはないだろうか?
性別や文化など、TPOで香りの使い分け
正しい香りをみつけるためには、ターゲット客層を把握することが必要だとスパンゲンバーグ教授は語る。
よく「ラベンダーの香りがいいと聞いたのですが」とか「レモンは?」などと一般的な質問をされることがあるそうだが、実際は時と場合、さらには文化、性別の違いにより変わってくるので、ターゲットが違うと効果的な香りもまったく違う。
女性はバニラの香りのする場所でもっとお金を使う傾向があり、男性はローズマロックの香りのする場所で使うのだそう。脳がプロセスしやすいシンプルな香りの方が効き目があり、少しの香りで時間をかけて客の脳がその匂いとそのブランドを関連付けるのが良いそう。ある意味香りでの洗脳行為だと言える。
香りは企業にとってロゴと同じ。最近日本でも人気なようで、店舗の香り付け専門の会社もあるようだ。本屋に行くとトイレに行きたくなるのは、実は自分だけでなく多くの人がこの症状を発するということを学んで驚いたことがあるが、これにもインクの匂いが理由だという説がある。
たかが香り、されど香り。自分の毎日の生活に新しい香りを導入するだけで、人生にミラクルが起こるかもしれない!
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