もっと安全で快適な空の旅に 乗客のパニックを察知するシート&アプリ
GIGAMEN / 2015年5月19日 14時0分
飛行機は安全な乗り物である。墜落事故の確率は1000万分の1以下で、車の死亡事故の5000分の1と比べてみるとそれがわかるだろう。
とはいえ、筆者を含め何百回飛行機に乗ってもあの例の感覚に慣れない人は多いわけで、毎回離着陸や乱気流などの際には心臓をバクバクさせてしまう。
乗客のパニックに対応
通常の大人ならどれだけ怖くても、そこは我慢して平静を装うのが普通。しかしそう涼しい顔もできない人も中にはおり、恐怖からパニックを起こした乗客のために緊急着陸をせざるを得なかった事例も何度と過去にあったようだ。
そんな航空会社の悩みを解決するべく、現在乗客の不具合を即座に察知する座席と、それに連結するアプリが開発中だという。これを基にフライトへの恐怖心だけではなく、ハイジャック犯の興奮や乗客の疾患など、異常をすぐさまキャッチ、これら問題をかなり軽減できるのではと期待されている。
乗客の満足度へも繋がるか
KLM航空らの協力の下、オランダのデルフト工科大学で開発中のこの「Flightbeat」というアプリには特殊な座席が導入され、そこには乗客の心拍数を計るセンサーが設置されている。
キャビンアテンダントがFlightbeatを見ながら、15Bの席に座る乗客の様子がおかしいのでは?などと邪魔にならない方法で乗客の具合をチェックできる。
それだけではなく、たとえば映画のチョイスで心情がどう変わるのか、どの辺りの乗客に不具合が出やすいかなどを理解し、カスタマーサービスの向上へも使われる方向。
今後スマートウォッチの普及と共にもっと便利になりそうな雰囲気だが、気になる点は、誰でもオプトアウト(免除)できるということ。それだと本当にヤバイと自覚している奴は自分から参加しないだろうが、プライバシー問題などから完全なる乗客の監視は不可能なのだろう。
確かに大の男が飛行機怖いよーなんてガクブルしているなんて知られたくないし、チラチラと意識されるのも気持ちが悪い。賛否両論出るのは間違いないだろう。
しかし昔は違和感のあったセキュリティーポイントで靴を脱ぐ行為と同じで、近い未来にはFlightbeatが空の旅の安全へのデフォルトになっている可能性もあり。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
韓国機事故で179名が死亡、2人の生存者が座っていた“生還しやすい座席” 相対的には「前方より後方」「窓側より通路側」「非常口付近」
NEWSポストセブン / 2025年1月7日 7時15分
-
韓国の旅客機炎上事故、専門家やメディアの間で事故原因を巡る「不毛な争い」―中国メディア
Record China / 2025年1月1日 7時0分
-
韓国チェジュ航空機、大惨事翌日にまた装置の不具合で空港に引き返す=韓国ネット「整備点検は?」
Record China / 2024年12月30日 11時0分
-
「予想された惨事」韓国・済州航空の内部告発が示す危険な整備体制の実態
KOREA WAVE / 2024年12月30日 10時10分
-
「早くドア開けろ!」怒鳴る人、泣き叫ぶ子ども、ファーストクラスでも…乗客が伝える“戦慄の機内“…それでも全員退避の奇跡の脱出劇、元CAが語る”魔の11分“の恐怖とは〈羽田JAL機衝突事故〉【2024 スクープ記事 5位】
集英社オンライン / 2024年12月19日 8時0分
ランキング
-
1「ドムドムハンバーガー」、“衝撃ビジュアルのハンバーガー”を発売 「まだエイプリルフールじゃない」「すげえのきた」と反響
ねとらぼ / 2025年1月15日 15時4分
-
2mixi2は、Xと違う「知らないおじさんが乱入しないSNS」に 笠原氏に聞く、収益化の道
ITmedia NEWS / 2025年1月15日 12時27分
-
32023年に急逝した五彩緋夏さんの親友、“2年前の写ルンです”を現像……緋夏さんとのお宝ショットに「この写真が見れてよかった」と大きな反響
ねとらぼ / 2025年1月13日 12時45分
-
4マイクロソフト「Microsoft 365」Windows 10サポート終了へ
ASCII.jp / 2025年1月15日 14時30分
-
5ディズニーリゾート、“話題のポップコーンバケット”「購入まで2時間半待ち」 “4倍価格”で転売も
ねとらぼ / 2025年1月15日 14時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください