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切ない実話から誕生! 全く新しい犬用車椅子『レスキューローバー』

GIGAMEN / 2015年5月28日 16時0分

もし愛犬が脚をマヒしてしまう、あるいは脚を切断してしまう事態になったら…。想像したくないことです。おそらくいっしょに外出するのは難しくなるでしょう。

脚にハンディキャップをもつ犬の助けとなるべく、ハーネス(胴輪)と一体型の車椅子『レスキューローバー(Rescue Rover)』プロジェクトが米クラウドファンディングサイト、キックスターター(Kickstarter)で資金調達を行っています。

レスキューローバーが生まれたのには理由があります。2012年3月、フェリシア・カスティリョさん(米カリフォルニア州ロングビーチ在住)は、アニマルシェルターから犬1匹を迎えました。名前はリバー(River)。

フェリシアさんはうつ病と闘っている最中、リバーは彼女の家へ向かう日が本来、安楽死の予定日でした。飼い主とペットは強い絆で結ばれ、お互いに新たな人生の支えとなったのです。

しかし、14年2月、リバーは病気になり、後ろ脚がマヒしてしまいました。マヒは全身に広がり、3月14日、永遠の眠りにつきました。愛犬の生涯、そして死はフェリシアさんにとてつもない衝撃を与えました。そしてレスキューローバープロジェクトの立ち上げにつながっていくのです。

gigamen_Rescue_Rover

メジャーな車椅子との違い、そして工夫とは。

レスキューローバーのハーネス部分は3Dプリンタで製作。背骨のことを考えて、頑丈なつくりになっています。プロジェクト側は、既存製品のやわらかいつくりが椎間板ヘルニアから回復途上のペットによくないと説明。

また、車椅子部分にも、ペットが人間の力を借りなくても立ったり横になったりできたり、乗ったままおしっこができたりする工夫が施されています。

気になるのがレスキューローバープロジェクトの成否。期限20日前の時点で、支援は目標額の約半分に達しています。プロジェクト成功、ローバーの完成、製品化、アニマルレスキューやアニマルシェルターへの無料提供といった良い流れの実現が待たれます。

gigamen_Rescue_Rover02

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