意外と知らない!レオナルド・ダ・ヴィンチ【最後の晩餐】10の事実!
GIGAMEN / 2015年6月17日 18時0分
「万能人 (Uomo Universale )」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の業績は、絵画、彫刻、建築、音楽、科学、数学、工学、発明、解剖学、地学、地誌学、植物学など様々な分野で影響を与えました。
中でも絵画はずば抜けて有名。【モナリザ】はもちろん、今日紹介する【最後の晩餐】も「弟子の中から裏切り者がでる」と予言している絵だってことは周知なのでは?
今日は、そんな【最後の晩餐】について紹介します!
知れば見てみたくなる【最後の晩餐】10のコト!
1. 実は思っているより意外と大きい!
なんと、縦4.2m・横9.1mと迫力満点。大体コンビニ正面の外壁ぐらいでしょうか。それが目の前にあるとしたら、誰しも見入ってしまうはず。ナポレオンもその絵に魅了されたのも納得です。
2. 美術館ではお目にかかれない!
520年前の1495年、イタリア・ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ修道院付属の食堂の壁画として描かれました。今尚そこに現存。そこに立つと、絵の奥の方まで食堂がつながっているのではないかと錯覚してしまうそうです。
3. 壁画なのにフレスコ画ではない!テンペラ画を用いた!
フレスコとはイタリア語で新鮮という意。漆喰が乾く前に、顔料で描く手法だとか。やり直しが効かないが、保存に最適で壁画によく使われていたそうで。ただダヴィンチはこれを拒絶。作業時間の制約や重ね塗りができないことを嫌ったとか。
4. 新しい技法を発明!
時間的制約は無く、重ね塗り、書き直しも可能なテンペラ画を選んだダヴィンチ。テンペラ画で問題だった湿度(劣化が早まるため)に対しても、対策を。乾いた漆喰の上に薄い膜を作って、その上に描きました。
5. ダヴィンチが描いたものはほとんどない!
事実、【最後の晩餐】はダヴィンチ作。ただテンペラ画が壁画に適さず、完成後20年の後劣化。今残っているのは、1800年代に約20年かけて修復されたもの。
6.一点透視図法を活用!
壁画に描かれている人たちはすべてキリストの目に視線が集まっています。ダヴィンチは壁に釘を打ち込んで、壁画が立体的に描かれるよう錯覚を利用しました。
7. 改修で除去された壁画の一部!
1652年の改修工事では、この壁画のあるところにドアが備え付けられました。そこはちょうどキリストの足があった箇所だったそうです。
8. 実は未完の作品が多いダヴィンチ!
ほとんどが未完だといわれるダヴィンチの作品たち。数少ない完成品であるにも関わらず、最も損傷が激しいことでも有名。また、遅筆だった彼は3年間で完成させたとか。
9. キリストとユダのモデルが実は同一人物!?
キリストのモデルとして選んだ好青年の神学生。遅筆で有名なダヴィンチの作品が完成する間、かつての神学生は見違えるほど困窮した生活に加え、顔まで変わってしまったとか。ダヴィンチは気づかずモデルにしていたと、こんな話も残っているようです。
10. 実際に見に行きたい方は事前予約を!
イタリア訪問時は必見の【最後の晩餐】。ただ観光用に整備されていなく、多くて25人が15分程ずつしか見学の猶予がないそうです。事前の予約をおすすめします!
《老いてからの欠乏を補うのに十分なものを青年時代に獲得しておけ。老年が食物として必要なのは「知恵」である。そのことを知る者は(知恵の)栄養不足にならぬよう、若いうちに努力せよ》とはダヴィンチの言葉。
500年以上経った今でも、ダヴィンチの絵画には何か学べることが隠されているかもしれませんね。
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