ゆっくりと確実に終焉を迎えつつある宇宙、その時地球と人類は・・・?!
GIGAMEN / 2015年8月16日 11時30分
これは昨日今日に始まった話ではない。科学者らは宇宙が破滅するとの説を長きにわたり唱えてきている。
だがここにきて、宇宙の全体的なエネルギーが弱まってきており、それが理由で宇宙が終わりを迎えるとの説を裏付けする新たな研究結果が発表された。
今、宇宙で生み出されているエネルギーは20億年前の2分の1
今月10日、ハワイで開催された国際天文学連合のカンファレンスで、研究者らはGAMA(Galaxy And Mass Assembly)プロジェクトの研究結果を発表した。それによると、20万個以上の銀河を調査したところ、現在宇宙で生成されているエネルギー量は20億年前と比べてわずか半分なのだという。
このプロジェクトでは、宇宙と地上に設置されたありとあらゆる望遠鏡を使って紫外線や遠赤外線など21の波長で20万もの銀河すべてを観測したが、これは史上最大のマルチ波長観測となった。
この研究では、現在宇宙内で生成されているエネルギーと過去の異なる時点で生成されたエネルギーが描き出されている。
宇宙のエネルギーが消滅するときは宇宙が消滅するとき
研究チームは恒星が質量をエネルギーに変換する際に発する光を計測しているのだが、その光が輝きを失ってきている(星の燃料が減少している)のだという。
宇宙内に存在する燃料がすべて燃え尽きてしまったら、それが宇宙の終わりということになる。
今この時を生きる我々はあまり心配する必要はない、と科学者らはいう。彼らは、宇宙は少なくともあと数十億年は生き続けるものとみているからだ。しかし、宇宙レベルの比較をしたとき、宇宙は宇宙歴でいうベテラン=「高齢者」扱いなのではないか。
弱まってきているとされる宇宙のエネルギーだが、「ちょっとそこまで」寄り道をしているのだと思いたい。宇宙の「ちょっとそこまで」は我々にとっての数十年なのかもしれない。数年後、別の研究者らによって、「宇宙がエネルギーを取り戻した」との研究結果が発表されることを願いたい。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
早大など、超大質量ブラックホールの活動と銀河の成長終了をJWSTで観測
マイナビニュース / 2024年12月19日 13時49分
-
超巨大ブラックホールが“星の誕生”を妨げる──高解像な「110億年前の銀河の群れ」をジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で捉え実証 早稲田大など
ITmedia NEWS / 2024年12月18日 17時38分
-
巨大ブラックホールが活動期に 東大など、M87銀河中心部からの強力な“ガンマ線フレア”検出
ITmedia NEWS / 2024年12月17日 18時37分
-
クエーサー「3C 273」の知られざる構造 ハッブル宇宙望遠鏡の観測で発見
sorae.jp / 2024年12月10日 19時34分
-
Kavli IPMU、初期宇宙の楕円銀河内で星形成による球状構造形成の証拠を発見
マイナビニュース / 2024年12月9日 11時18分
ランキング
-
1トースターでお餅を焼くと中がかたいまま…上手に焼くコツをタイガーが伝授!「予熱」より「余熱」がおすすめ
まいどなニュース / 2024年12月25日 17時45分
-
2ユニクロが「名作コラボ」を復刻、コスパは抜群なのに“ちょっと残念”だった理由
日刊SPA! / 2024年12月25日 8時54分
-
33/4が日本製? 台湾で「日本の電車」が使われ続ける意外な理由
オールアバウト / 2024年12月25日 21時25分
-
4「家事をしても感謝されない」夫は仕事もできない "評価されない夫"がすべき「たった1つのこと」
東洋経済オンライン / 2024年12月25日 19時0分
-
5「丸出だめ夫」人気博した漫画家・森田拳次さん死去、85歳…ちばてつやさんらと戦争体験伝える
読売新聞 / 2024年12月25日 21時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください