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外がハードで内が最高にソフトな椅子が未来のデザインを変える

GIGAMEN / 2015年8月17日 12時1分

外側が固くて、内側がやわらかいものなんだ?と、いきなりの”なぞなぞモード”。だいたいこの手のパターンは、答えがたいしたことがないのでは?とタカをくくってはいけない。

gigamen_ODESD2_Furniture_Series

デザインの潮流が変わる可能性を孕んだしかけとは

自分たちをデザイン・ビューロー(デザイン局)と名乗るウクライナ発のデザインチームODESD2。今この時代に「旧東側」というマクラをつけてその作品を評するのは、見当違いもはなはだしい。

むしろその香りをまとうことの優位性を存分に承知したうえで発表されたのが「E3 chair(椅子)」と「E4 bar stool(バースツール)」だ。Eシリーズの第3弾、4弾といった方がわかりやすいかもしれない。

gigamen_ODESD2_Furniture_Series02

椅子のストラクチャに異素材を組み合わせるというのは、さして珍しい着眼点ではないかもしれない。例えばクッションなどを置く、なんていうのも広義的にはその解釈である。

およそ家具とはかけはなれた、まるで前衛芸術のような無骨な黒光りするメタルフレーム。だが座ってみなければわからないのが椅子である。

肘当ての木と内側を覆うフェルトは、外観のよそよそしさからは想像もつかない、やさしさを内包している。奇抜なデザインの鍵は、長時間の着席に耐え、腰などに負担がかからぬように配慮されたカーブに隠されている。

寡黙で不器用そうな輩が、意外と信頼できるのは人間も同じ。それを考えればE3 chair(椅子)とE4 bar stool(バースツール)のバックグラウンドもたやすく理解できるというものだ。

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