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ヘルメットに貼るだけ アメフトでの脳しんとうや死亡事故を防ぐステッカー

GIGAMEN / 2015年11月15日 8時0分

アメリカでの人気スポーツと言えばアメフト、アメリカンフットボール。激しくタックルで体をぶつけ合う危険なスポートであり、脳にダメージを受けての死亡事故も多い。そのような悲劇をかなりの高確率で防ぐことができるヘルメット用のステッカーが発明された。

フル装備でも死亡事故が多発する危険なスポーツ

アメリカでは小さい幼稚園児ほどの子供でも、ヘルメットとショルダーパッドを一丁前につけてアメフトをプレーしているのをよく見かける。しかし本格的な高校生レベルにもなると毎年の平均死亡者は12人にも上り、しっかりとフル装備であっても頭をノックアウトされるとそれでお終いの場合もある危険なスポーツである。頭にダメージを受ける場合その衝撃の強度ではなく、頭が不自然な方向に回転することによって脳組織がやられてしまうのだ。ヘルメットは直接のダメージから頭を保護してくれるが、ロテーションの動きにはまったくの無力。

摩擦の力で衝撃からの頭のねじれを防ぐ

そこでステッカーをヘルメットの両側に貼るというのが今回の発明なのだが、BrainShieldは衝撃を摩擦で受け止め、広域にそのインパクトを分散してくれるという特殊なステッカー。選手はステッカーを見るだけでどの程度自分の頭に衝撃が加わったか一目瞭然、古いのを剥がしてまた新しいBrainShieldをペタっと貼って安全管理を再開できる。5年前にカナダのサイモンフレーザー大学の研究開発部によって発明されたものだが、現在は同大学のフットボールチームで使われており、チームのコーチによるとテスト前年には14件あった脳しんとうの数がテスト後4件にまで減ったそう。

毎週アメフト観戦をしていても、ほぼ毎回フィールドで誰かが倒れてヒヤッとする瞬間がある。キックスターター企画なので価格などは分からないが、来年の暮れまでには市場に出回る予定。研究にあるような効果が望めるのであれば、ぜひ世界中すべてのチームにBrainShieldを導入してもらいたいもの。

 

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