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農業のスマート化はついにここまで!世界初・ロボットが動かす野菜生産システム「Vegetable Factory」

GIGAMEN / 2016年3月29日 7時0分

スマート農業、スマートアグリ。畜産・農業分野でもスマート化が進んでいます。ITやロボットなどといったスマート技術を畜産や農業にも取り入れることで、これまで時間がかかっていた作業が簡単に行えるようになり、また飼育している動物や栽培している野菜などの管理などもしやすくなります。

スマート化のスピードはすさまじいものがありますが、ロボットやITはまだアシスタント的なイメージです。ところが、従来人間が行ってきた大変な作業の大部分をロボットがやってくれる、そんなシステムが2017年から本格的に始動するというから驚きです。

日本発!最先端野菜生産システム「Vegetable Factory™」

日本のスプレッド社は、2007年に京都の亀岡市にプラントを構え、野菜を大量生産できる技術を開発してきました。2014年には国内はもちろん国外へも事業を拡大し、1年後には最先端の技術を導入した野菜生産システム「Vegetable Factory™」を開発するに至りました。

Vegetable Factory™で人間が行うのは、まず種まき。発芽後の育苗、移植、生育、収穫のプロセスはすべてロボットが行います。収穫後は、調整、包装、出荷するのみです。育苗から収穫までを完全ロボット化することで、人件費はこれまでと比べてほぼ半分に。

そして、他にも目を見張る技術が導入されています。

専用LED照明装置の開発で大幅な節電も可能に

同社は、野菜生産システムの開発に加え専用LED照明装置も開発し、電力消費量を大幅にダウンさせることにも成功しました。

そして、循環型のろ過装置も開発され、水のリサイクルもほぼ100%可能に。

さらに、同社はグローバル化も視野に入れて、世界のどこであれ野菜生産が可能な温度や湿度などを調整・制御できる技術も開発しました。

スプレッド社は、ロボットを使った野菜生産システムを導入した「農場」を関西地方にも建設する予定です。この関西の農場では人件費が半分に、そして生産量は倍にすることが可能で、1日に3万株から5万株のレタスを生産できるようになるそうです。

日本では農業の高齢化が懸念されていますが、人材不足の問題はこういったテクノロジーの導入で解決することができます。また、台風・水害が多く、四季もある日本ですが、Vegetable Factory™なら、どこでもどんな気候・天候でも野菜の生産を継続することが可能です。

Vegetable Factory™で生産された新鮮な野菜や果物が、店頭や食卓にずらりと並ぶ日はそう遠くはないかもしれません。

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