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今さら聞けない「VR動画と360度動画の違い」のまとめ 

GIGAMEN / 2016年11月16日 10時12分

スマートフォンは進化に進化を重ね、カメラの性能も驚くほどアップし、今や一般的なモバイル機器でバーチャルな世界を手軽に体験できる時代になりました。

バーチャルリアリティ(VR)の言葉が飛び交う中、最近360という言葉もよく耳にするようになり、360=360度動画だと分かったまでは良かったけど、この2つの違いがいまいちよく分からない・・・ 今回は、そんな今さら恥ずかしくて人に聞けない「VR動画と360度動画の違い」をピックアップしてみました。

VR動画=360度動画ではない

VRは、実在の場所を再現したところや架空の世界といった「つくられた環境」が、高性能のヘッドギアやグローブなどのアクセサリを通じて体感できるというテクノロジーの一つです。世界中で楽しまれているポケモンGOはVRを体感できる代表作の一つです。ユーザは、与えられた環境内で移動したり、環境とふれあったりなどといった体験をすることができます。これらの環境は予めつくっておく必要があるため、コンピュータの力が不可欠です。Oculus Riftなどといった上級VRゴーグル以外のより簡素なものは、ゴーグルにスマートフォンを挿入するだけで使えるものもありますが、体験そのものはOculus Riftを使ったときの体験とはやはり比べ物にならないようです。

360度動画は、ある環境における画像や動画を見るものです。コンテンツ内を見てまわることはできますが、環境を操ったり、自分がその時見ている場所以外の範囲をコントロールをしたりすることはできません。360度動画は、「ビジュアル的な体験」のみを楽しむものです。

VRではより立体的なビジュアルを楽しめる

奥行きのあるリアルなビューを楽しめるのがVRですが、立体的なビジュアルを楽しむためにはゴーグルなどのデバイスで視界を覆う必要があります。視界が覆われることで、あたかも自分がその世界で実際に動いているかのような感覚を体験することができるというわけです。

一方、360度動画を楽しむには、モバイルデバイスやコンピュータがあればOKです。

体験をコントロールできないからといって360度動画を楽しめないわけではありません。多くのクリエイターが、ユーザがより楽しめる新しい体験・環境を盛り込んだハードウェアの開発を進めているため、360度動画でこれまでには想像できなかったような素晴らしい体験ができるようになるのだとか。

動画分野の未来を形作るのはテクノロジーとその進化の度合だと言えます。今は、VR動画で体験をコントロールして楽しみ、360度動画で体験そのものをめいっぱい楽しみ、というようにうまく使い分けをしつつ、動画分野のさらなる進化に期待しましょう。

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