難易度の高い3D物体を自力で折ることができる2Dテンプレート
GIGAMEN / 2017年4月20日 10時0分
今から6年前の2011年、 ノースカロライナ州立大学の研究チームは赤外光をあてることでシンプルな3D物体を自力で折って作り出す2Dテンプレートを開発しました。2Dテンプレートの黒いインクで引かれた線に光があたると線が縮み、テンプレートを折り曲げて物体を作り出す仕組みです。折り曲げる角度は線の太さによってコントロールされており、画期的な技術の誕生と称されました。
その後、同技術はさらに進化をとげ、今度はより高度な3D物体を自力で作ることができるようになり、大きな話題となっています。
光と線のカラーバリエーションで難易度が高い立体作成が現実に
これまでは、例えば折り紙の箱やピラミッドなどといった簡単な物体しか作ることができなかったのですが、今回発表されたより高度な技術では、折る順番が重要となる鶴などを自力で作成することができるようになりました。
この新しい技術でカギとなったのは、光と線の色です。カラーバリエーションをつけることで、2Dテンプレートを折り曲げるタイミングをコントロールできるというもの。
異なる色は、異なる光の波長を異なるスピードで吸収します。そのセオリーに基づいて2Dテンプレートに異なる色のインクで線を描き、異なる色の光をあてると、それぞれ異なる反応を示します。例えば、1本の線は青、そしてもう1本の線は黄色だとします。そこに青い光をあてると、黄色い線が反応を示し自力で折り曲がり、青いインクは青い光を吸収しないため無反応のままという結果に。
この技術は、単に折り紙をするために開発されたわけではありません。飲み込み式のロボットに採用することでロボットが体内に取り込まれてから開くことができ、ソーラーパネルに採用することで、使用時は性能を最大まで引き出せるようにフラットに広げることが、未使用時や運送時にはたたんでおくことができます。
まだまだ先の話かもしれませんが、組み立て式の家具などにもこの技術を応用することができそうですね。素晴らしい未来への一歩、いや、もっと先へと足を進めているこの無限の可能性を秘めた3D折り紙の技術。今後のさらなる進歩を期待したいですね。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
12月4日(水)〜5日(木)東京ビッグサイトにて開催の「ビジネスチャンスEXPO in TOKYO」に出展いたします!【株式会社OUTSENSE】
@Press / 2024年11月26日 10時0分
-
生成AIで進化した卓球ロボット「フォルフェウス」が「SEMICON Japan 2024」に登場!
PR TIMES / 2024年11月19日 14時15分
-
ユビタス、NVIDIA AI Summit Japan 2024で革新的な次世代AIソリューションを発表
@Press / 2024年11月12日 9時30分
-
世界初※1、カメラとの光軸一致を実現した「カメラ‐LiDARフュージョンセンサ」を京セラが独自開発
@Press / 2024年11月12日 9時0分
-
謎の宇宙人「ツル星人」現る 手足が生えた折り鶴の圧倒的存在感
おたくま経済新聞 / 2024年11月6日 18時0分
ランキング
-
1携帯ショップで働きたい人が減っている――現役店員が語る“理由”とは?
ITmedia Mobile / 2024年11月27日 17時5分
-
2「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年11月27日現在】
ITmedia PC USER / 2024年11月27日 17時50分
-
3「車が憎い」 “科捜研”や“朝ドラ”出演俳優、交通事故で死去 「忘れないでください」落語家の兄が悲痛のコメント
ねとらぼ / 2024年11月27日 17時8分
-
4許せるバグもあれば許せないバグもある!?ゲームにつきものの「バグ」をめぐる議論で白熱するゲーマーたち
Game*Spark / 2024年11月27日 11時33分
-
5「天才発見」「涙出てきた」 ダイソー商品で“あの平成女児アイテム”が作れる……!? 目からウロコの“神アイデア”に「思いつく人ほんますごい」
ねとらぼ / 2024年11月27日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください