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世界初のバーチャルフェンス『Nofence』はどんな仕組みなのか?

GIGAMEN / 2018年2月21日 10時30分

山羊(ヤギ)、牛、羊といった家畜がフェンスなしで放牧され、自由に牧草を食べられる日が近づいています。ノルウェー発、山羊専用のバーチャルフェンス『Nofence』支援プロジェクトが1月中旬、米国のクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で公開されました。

山羊が“見えないフェンス”から出ようとすると・・・

世界初のバーチャルフェンス『Nofence』に必要なのは、GPSとSIMカードを内蔵した首輪、iOSかAndroidを搭載したスマホ・タブレット、複数の山羊です。専用アプリでは“見えないフェンス”の範囲調整、牧草地の効率的な管理、山羊の監視を実行できます。ただし、首輪は放牧地が携帯電話の電波が届く範囲にないと機能しません。

もし山羊が『Nofence』で作ったバーチャルフェンスの外に出ようとすると、首輪から「ピーピー」と警告音が鳴ります。警告音が無視されるようなら、最後の手段として、弱めの電気ショックが流れます。家畜に警告音や電気ショックの意味を理解させるのは比較的簡単とのこと。「電気柵」は日本の放牧でも使われていますが、柵の設置・維持管理にコストと時間がかかるという課題があります。

将来的には牛や羊の放牧にも利用できるように。

山羊に多様な牧草を求めて歩き回れる自由を提供する『Nofence』への支援を募るプロジェクトは1月30日現在、目標額の82%に当たる16万4000ユーロ(約2200万円)を調達しています。“見えないフェンス”は現状、山羊専用にとどまっていますが、将来的には牛や羊の放牧にも利用できるようにするとのことです。

参照元;INDIEGOGO

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