18時間ノンストップ!シンガポール航空が新機材でNY線を開設
GIGAMEN / 2018年11月1日 12時0分
20時間以上ノンストップで飛行できる旅客機が遂に空へ。シンガポール航空は9月下旬、最大航続距離1万7900kmのエアバスA350-900ULR型機を世界で初めて受け取りました。
搭載可能燃料量を増やし、超長距離運航が可能に。
シンガポール航空は10月11日、シンガポールのチャンギ空港と米ニューヨーク近郊のニューアーク空港を約18時間半で結ぶ直行便を開設し、機材にA350-900ULR(2クラス161席)を使用。ニューアークまでの1万6700kmは旅客機の運航距離としては世界最長。東南アジアを代表する航空会社は13年までニューアーク線をA340-500で運航していました。
A350-900ULRは中型機A350-900の派生型機。燃料システムの改良により、超長距離運航が可能になりました。搭載可能燃料量は16万5000リットルで、A350-900から2万4000リットル増となります。旅客が快適に過ごせるよう、客室の静音性を高める、最新の空調設備や時差ぼけを軽減する照明設備を導入するなどの工夫が凝らされています。
日本と南米が直行便で結ばれる日がやってくるか。
日本のANAは東京(成田)からメキシコの首都メキシコシティに直行便を飛ばしています。フライト時間15時間35分(メキシコシティ発)はANA運航路線で最長。機材は航続距離1万3600kmのボーイング787-8型機です。そう遠くない未来、A350-900ULRクラスの旅客機が日本とメキシコ以遠(例えば南米諸国)をノンストップで結ぶ日がやってくるかもしれません。
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