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家でパドル・スキー・ボートを練習できるマシン、大量生産へ前進

GIGAMEN / 2020年9月20日 12時30分

米国発、スタンドアップパドル、クロスカントリースキー、ローイング(ボート競技)の練習を家や旅行先のホテルでやりたい人には非常に興味深いワークアウトマシン「Whipr」の先行販売プロジェクトが今夏、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で成立しました。

基本装置はスーツケースに入る大きさで持ち運べる

スタンドアップパドル、クロスカントリースキー、ローイングを室内で練習できるマシンは存在しますが、いずれも場所を取ります。それに比べて「Whipr」の基本装置は16×16×16cmと収納棚やスーツケースに入る大きさで、重さは2.7kgしかありません。この基本装置にパドル、スキー、ローイング用の付属品を取り付けることで、本格的なワークアウトが可能になります。

ここからはスタンドアップパドルの練習の準備を説明します。基本装置後面の、空気を入れると膨らむ固定具をドアの下に滑り込ませ、装置前面のポンプを指で押すと、固定具が膨らんでドアに固定されます。後は装置前面に内蔵された3mのコードと付属品のパドルをコードでつなぐだけ。パドルの長い柄はスーツケースに入れて持ち運べるよう、2本に分解できる作りになっています。

1m超のレールを置ければ、家でボートの練習も可

続いてクロスカントリースキーのワークアウトのやり方ですが、折りたたみ可能なスキー用アタッチメントをドアフレームの上に引っ掛け、ドアを閉めて固定します。そしてアタッチメントの真ん中から下に伸びるコードを基本装置につなげば、練習準備は終わりです。アタッチメントの両端からぶら下がっているハンドルを両手で握り、ポールを動かす動作を繰り返します。

最後にローイング(ボート競技)の練習の準備について。まず床に1m超のレールを置き、その上に前後にスライドするシート、フットプレートを固定し、先端に基本装置を載せます。次に装置から出るコードにハンドル(パドルの代用品)を接続。仕上げはフットプレートと両足をストラップで固定。付属品が多いですが、きちんとスーツケースに収められるように作られています。

既存マシンよりずっと安いことから3億円以上調達

基本装置の価格が199ドル(約2万1000円)からとなっている「Whipr」先行販売プロジェクトは9月中旬現在、7800人から299万ドル(約3億1500万円)以上も調達。スタンドアップパドル、クロスカントリースキー、ローイングの練習マシンがどれも900ドル(約9万5000円)以上すること、家で練習できること、持ち運べることなどが巨額の支援獲得につながったとみられます。

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