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ユーロスター、駅・車内での新型コロナ対策紹介動画を公開

GIGAMEN / 2020年12月22日 13時0分

コロナ禍における欧州鉄道事情を見てみましょう。

英国と欧州大陸(フランス・ベルギー・オランダ)を結ぶ国際高速列車、ユーロスターは今秋、駅・車内における新型コロナウイルス感染対策を紹介した動画「Taking You There With Care」をYouTubeで公開しました。意味は「注意を払ってあなたを目的地まで連れて行く」。

係員はフェイスシールドなどを付け、乗客を案内

ユーロスターは「Taking You There With Care」の序盤で、チケットを予約したら、列車の運行状況を知らせる同社のアプリをダウンロードし、旅行に必要な情報を同社のサイトで確認するように呼び掛けています。旅行に必要な情報の提出や自己隔離をしなければならないかは到着国によって異なるので確認が必要です。

動画を視聴していると、ユーロスター発着駅構内のあらゆる場所で新型コロナウイルス対策が行われていることが分かります。駅・車内でのマスク着用が義務であること、ソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)や手洗いの重要性を呼びかける看板などが確認できます。フェイスシールドやマスクを付けた係員が乗客と距離を保ちながら案内している様子も映っています。

乗客は係員に呼ばれるまで出発ラウンジで待機

ユーロスターはコロナ禍だけでなく、出国審査と税関検査にも対応しなければならないため、「出発駅には時間に余裕を持って到着を」とお願いしています。同社のサイトには「少なくとも列車出発60分前」とあります。また、出国審査直前でのお願いとして、パスポートの顔写真が載ったページを開いて準備するように呼び掛けています。

ユーロスターの出発ラウンジの座席も人との間隔を空けて座らないといけません。動画を視聴していると、座席には一席空けて座るようにお願いが書いてあり、その下には英語・フランス語・オランダ語で「ありがとうございます」の文字があるのが確認できます。プラットホームでの混雑を避けるために、乗客は係員に呼ばれるまで出発ラウンジで待機することになっています。

車内でもマスク着用・社会的距離の確保は義務

動画の終盤では、ユーロスターのクリーニングチームが、乗車口の手すりやシート備え付けのテーブルといった、多くの人が触れる場所を念入りに清掃・消毒しているのが分かります。車内の換気も徹底されており、空調設備は車外から絶えず新鮮な空気を取り込み、車内に循環させています。

繰り返しになりますが、ユーロスターは駅構内だけでなく、車内でもマスク着用を義務付けています。ただし出国審査の時は顔を見せる必要がありますし、飲食時に短時間マスクを外すのは構いません。ソーシャルディスタンスについても繰り返しになりますが、下車する時も前の人との間隔を空けるように呼び掛けられています。

新型コロナウイルスは欧州でも猛威を振るっていますが、ユーロスターは12月上旬現在、便数を減らして運航しています。ロンドン=リール=ブリュッセル=ロッテルダム=アムステルダム間、ロンドン=パリ間の運行がコロナ禍以前に戻り、高速列車での旅が気軽に出来るようになる日が来るのを、今は待つしかありません。

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