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読みやすい!怒りっぽい私が『上手な心の守り方』を読んでみた

GIGAMEN / 2021年4月21日 13時30分

怒りっぽい人、今まさに不安や悩みを抱えている人は手に取ってみてはどうでしょう。今回はGIGAMENとしては珍しく文庫本を紹介します。そのタイトルは『上手な心の守り方 不安、悩み、怒りをこじらせない、99のヒント』(三笠書房、知的生きかた文庫、19年4月第1刷発行)です。

99のヒントの一つ一つが見開きにまとめられている

『上手な心の守り方』の著者は、座禅を主とする仏教の一派・曹洞宗のお坊さんであり、多くのベストセラーを執筆している枡野俊明さんです。この文庫本は1章「まず、自分を嫌わない」、2章「絶対、無理をしない」、3章「すぐに、人と競わない」、4章「ささいなことで、怒らない」、5章「いつまでも、クヨクヨしない」からなります。あなたがピンときた章から読み始めると良いでしょう。

この文庫本の良い点は、99のヒントの一つ一つが見開きにコンパクトにまとめられていて、非常に読みやすいところです。24番目のヒントを例にとると、右のページにヒント(空白の時間をつくる)、左のページにその説明・提言が載っています。最後に「現代人にはスマホに振り回されてばかりの心を休めることも必要です」とありますが、同感の人は多いのではないでしょうか。

「人生、『ないと困るもの』は意外と少ない」に納得

私が『上手な心の守り方』を手に取ったきっかけは、ある会社が自分の書いた文章を無断でお金儲けに利用し、その会社の不誠実な対応に怒りを覚えたことです。4章「ささいなことで、怒らない」はとても参考になりました。ただそれ以上に参考になったのが88番目のヒント「人生、『ないと困るもの』は意外と少ない」です。このヒントは時間が経てば経つほど「そうだよね」と納得できます。

「禅宗」「曹洞宗」という単語は、学校の日本史の授業で聞いたことがあるのではないでしょうか。日本史を学ぶことは大事ですが、学生の時にこのような本に出会いたかったというのが、元来怒りっぽい私の本音です。怒り・不安・悩みが自分のキャパシティを超えそうな時、あるいは心にゆとりがない時に敢えて読みたくなる文庫本です。

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