スタイリストも基本にする:タートルニットで「これだけは」のテクニック
GISELe / 2021年12月21日 18時30分
「これだけは」抑えておきたい
タートルニット使い12のテクニック
重ね着の成否を決めるタートルネック。それに重ねるものも、お互いがシンプルでこそバランスよく仕上がる。上手く使えばもっとオシャレに、よりキレイに見える押さえておきたい使い方の基本を、GISELeスタイリスト、樋口かほりさんが伝授!
【スタイリスト:樋口かほりさん】
大人に似合うカジュアルをモットーに、「ベーシック+α」のコーディネートが毎号人気。GISELeの表紙も担当。
TIPS.1
●目立たせずに「なじませる」
コントラストをつけると「頑張っている感」が出やすく、とたんに難しい印象に。「1つの服」に見えるよう意識すれば重みや深みが増し、着たいアイテムを引き立ててくれます(樋口さん)
+SHIRT ONE-PIECE
「クリーンな白をさらに品よく」
「クラシカルなタートルで肌を隠すことで、白の持つ端正さを底上げ。わずかな色の差が、丈の長いワンピにメリハリをつくり、さわやかさをおさえてくれます」(樋口さん)
+V-NECK KNIT
「重ね着前提のVで黒に変化球」
「レイヤード前提の深いVネックには、わずかに透け感のある薄手のタートルをIN。質感に差をつけると、一見シンプルな黒にも動きが出て、鮮度が上がります」(樋口さん)
+LOOSE KNIT
「ルーズなニットのメリハリづくり」
「そのままでも着られるニットに、あえて近い色のタイトなリブをもう1枚。単純に締まって見えるので、見た目はラクなシルエットでも、バランスがとりやすく」(樋口さん)
TIPS.2
●ラフなものには首元で「きちんと感」
スエットやナイロンパーカなどといった、動きやすくて気楽なアイテム。「タートル」というキレイめな要素を足すことで、大人に似合うカジュアルバランスがかないます(樋口さん)
ACCENT OF BEIGE!
「少量のベージュでシックな抜けを」
「ナイロンパーカも、1枚だとまんまボーイッシュになりかねない。首やそでから品のいいベージュをのぞかせて、クラスアップを図って」(樋口さん)
LITTLE BLACK!
「ほっこり感を黒で整えるように」
「ゆるさが魅力のウール素材の厚手シャツは、わかりやすくまじめな黒でボリュームをそれとなく引き算。くずしたシャツの着こなしでも、気品を保てます。シャツと同色のスカートを合わせた、セットアップのような組み合わせなら、黒もいっそう映える。(樋口さん)
NUANCE KHAKI!
「濃度を変えてスエットを大人化」
「色づかいはミニマムにしつつ、ほっそりとしたリブで気になるやぼったさだけをそぎ落とす。そのバランスが、スエットの疲れないまじめさにつながります。細めのパンツで腰から下もすっきりを意識。(樋口さん)
TIPS.3
●心地いいものこそ「中で締める」
ゆったりとしたシルエットやソフトな素材でも、「細い軸」をつくってあげると、見た目がすっきりとして、スタイルよく見せることが可能に。ボトムや靴も色をそろえるとより効果的です(樋口さん)
+LONG ONE-PIECE
「アクセント的に渋い赤」
「ボディラインを自然とカバーできる、ゆったりとしたベージュのワンピース。目にとまる強い赤をさせば、パッと見の印象は変わらずとも簡単にメリハリが誕生」(樋口さん)
+MOHAIR KNIT
「ソフトな質感との強いコントラスト」
「ほわっとした風合いが魅力のモヘアニット。深いVネックのデザインを生かして、シャープな黒で引き締め。強弱がつくことできゃしゃ見えも期待できます。全体を落ち着きのあるダークな色でまとめて、すらりとした縦長のシルエットを強調」(樋口さん)
TIPS.4
●タートルがあるから「遊びが生きる」
ちょっとクセのあるものも、見慣れたタートルが間に入ることで派手さがおさえられ、リアルなバランスに。「着たい」ものにも手を出しやすく、スタイリングの幅が広がります(樋口さん)
+BIG CARDIGAN
「半端なカーデのバランサー役に」
「タートルとスカートを暗い色でつなげたAライン。かわいいけどバランスが難しい肉厚カーデがうまくとけ込んで、すっきりまとまりよく」(樋口さん)
+DESIGN SLEEVE
「デザインをカジュアルにシフト」
「単体だとやや気張って見える華やかなボリュームスリーブ。あいまいな色のタートルがハズしになり、緊張感を和らげてくれます」(樋口さん)
+HOODIE
「首を隠すことでボリュームダウン」
「大人っぽく着るには難易度が高いフーディ。フードと顔の間にタートルを重ねるひと手間で、ボリュームが落ち着き、きちんと感のある仕上がりに」(樋口さん)
+VIVID COLOR
「たまには無難でないタートルを」
「安心感のある黒スタイルには、タートル自体に色をとり入れて目新しく更新。アクセ感覚のインナーづかいなら、着慣れない色でも比較的簡単です」(樋口さん)
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