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ワンパターンを「増やす」:スタイリストが提案する「コート中の組み換え」テクニック

GISELe / 2021年12月25日 22時0分

スタイリストが気になった組み合わせ

コートの中を組み替える
「すっきり見えない」「全体が締まらない」「配色がワンパターン」...などなど冬の装いをリニューアル、あるいはアップデートするヒント集。それぞれのアイテムはスタンダード。コートはごく定番を想定し「コート中のアイテム」を組み替えることで新しい、お気に入りのパターンを生み出す方法をスタイリストたちが提案!



001.
細身の短め丈パンツと白ブーツ

美形パンツのスマートさを
細長い白ブーツで助長
レトロな配色をモダンな雰囲気に転換する白ブーツ。深いブラウンパンツと明度に差のある配色もラインをつなげることで整います(樋口さん)



002.
ハリのあるシャツとコーデュロイパンツ

カジュアルなパンツを知的に誘導
ルーズな服どうしでも品よく締まる、パリッとした白シャツを再活用。同系色でも異なる質感であれば、スタイリングに奥行きが出ます(渡邉さん)



004.
スパイシーな柄スカートと起毛素材のニット

レオパードの強さをほぐす
ゆるくやわらかなニット
やわらかい質感のトップスがレオパードの強さを軽減。首元のフリル&白の靴下で全体をクラシカルな雰囲気に。ソックス&パンプスよりシャープに仕上げたいときは、ヒザ丈スカートにブーツでシャープにまとめるのも今年らしいと思います。(渡邉さん)



005.
オーバーシルエットと少量の白

ゆったりとしたサイズ感を白で整える
首元や足元など肌の見える箇所に白を投入。白のさし色がカジュアルなビッグフォルムを締めつつ、クリーンなムードを演出できます(高木さん)



006.
コンパクトなトップスにヘッドアクセ

小物とシルエットに差をつけて小気味よく
タイトな深色トップスには大きなヘア飾りで上半身のきゃしゃ見えをアシスト。ボトムはゆとりある形でさらに全体に抑揚をつけて(岩田さん)



007.
モノトーンはしなやかな質感で

エッジィな配色は素材感でソフトに
落ち感のあるトップスとスカートならモノトーンの緊張感が和らぐ。上下のシルエットをつなげれば、ワンピのようにリラクシーな装いに(出口さん)



008.
肌感と厚手のニット

ラフなスタイリングをセンシュアルに傾ける
しっとりとしたニットカーデでデニム+タンクトップを大人っぽく。重たい素材感と肌見せの組み合わせで、抜けも女っぽさも手に入る(渡邉さん)



009.
グレーとインパクトカラー

主張の強い色をなごませる役割
鮮やかな色を着るときはグレーなどの地味な色でトーンダウン。ボトムもやさしい白だから、強いカラーも悪目立ちせずまとまります(石関さん)



010.
ニットワンピともこもこ靴

茶色のレギンスが上下のつなぎ役に
シンプルなワンピースにはファーシューズでさりげない遊び心を。落ち着いた茶色であれば、品を保ちながら感度の高いルックスに(出口さん)



011.
長丈ワンピとカジュアルなスニーカー

ドレスライクな1着は足元をハズす
ロングワンピの気分転換にすそからヴィヴィッドカラーのスニーカーをのぞかせて。キレイめな装いをくずしながら華やぎをプラス(樋口さん)



012.
暗いワントーンにLADYな赤

ネイルのように赤の甲浅パンプスを投入
ワントーンに華やかさが欲しいときは足元にさりげなく派手色を。強い色でもローヒールであればリラクシーな服とでも浮かない(出口さん)



013.
マイルドな風合いとハードな素材

落ち着いた配色のなかで異素材MIX
レザースカートの強さをおさえるやわらかい素材のニット。真逆な素材感をダークトーンで組み合わせて、なじませるのがコツ(石関さん)



014.
淡いトーンでロング&リーン

中と外で濃淡をつけて奥行きを構築
淡い色どうしも長く細いシルエットでまとめると膨張せずすっきり整う。引き締め役の濃い色の小物は分散させると好バランス(岩田さん)



015.
黒一色で真逆のシルエット

ワンカラーの中でメリハリづけ
横幅のあるゆったりとした黒ワンピをきゃしゃなロングブーツで軽快にアシスト。手首の肌見せがすっきり見せるポイントです(岩田さん)



016.
やさしい配色にふんわりとした首飾り

同系色のカラーリングのなかで立体的に演出
ゆとりのある上下にもほどよく緩急をつけられる、ボリューミィなストールが便利。首にぐるぐると巻くことで、小顔効果も見込めます(出口さん)



018.
厚み素材のコンパクトなピンクとチノパン

着ぶくれしがちなニットは
足首見せですっきりと
かわいげのあるピンクニットはボーイッシュなチノパンと合わせて甘すぎないバランスに調整。ななめがけバッグは細見えの効果も(石関さん)



018.
クリーンな白と黒がわりのネイビー

コーディネートに品格をプラスするネイビー
強い印象を与えるモノトーンは黒のかわりにネイビーにシフト。黒ほどシャープすぎない品のあるネイビーは、白の鮮度を上げる一役に(渡邉さん)



019.
あいまいな色と白ソックス

肌を見せずに全体に抜け感を出す
くすんだ色の上下を白ソックスでトーンアップ。ポインテッドトゥのパンプスとなら肌を隠しても切れのよさを保てます(岩田さん)



020.
見慣れたボーダーとドレッシーな黒

日常的な柄が見違える非日常なデザイン
定番な柄トップスを大人っぽくまとめるのにリュクスな素材が好都合。黒ならいろんな素材感をシンプルにそぎ落とせます(樋口さん)


021.
色落ちブルーデニムと装飾的な黒ニット

あせた水色でレディライクをスマートに調整
ひとクセあるトップスには奇をてらわず相性のいいデニムを組み合わせて身近な存在に。たっぷりとしたそでと細身ボトムで強弱を(高木さん)


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【STYLIST】
・渡邉恵子さん
実際の着用感まで想像の行き届いた提案に支持が集まる。選ばれた服は実用性とスタイルアップの強みを兼ねるものばかり。

・岩田槙子さん
女性らしさが引き立つ色と形の選定に定評が。着まわし企画を担当することも多く、シーンレスな服選びにも長けている。

・樋口かほりさん
シンプルな服を基調としながら、今っぽさを感じられるシルエット選びが得意。大人に適した甘さのさじ加減も絶妙。

・石関靖子さん
創刊時からGISELeを支えるベテランスタイリスト。独自のミックススタイルに定評。

・高木千智さん
メンズライクな風合いをとり入れた、辛口な装いが人気。アクセやインナーの効かせ方など、新鮮見えのアイディアも熟知。

・出口奈津子さん
力を抜いて着られるデザインが定番。ラフに見せず都会的に引き上げるディテールや素材の選択に、審美眼とこだわりが光る。

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