スタイリストたちが「選んでよかった服」|ベーシックアイテムの「見るべき部分」とは?
GISELe / 2021年9月9日 19時0分
スタイリストが選りすぐった
信頼のおけるベーシックアイテム
見慣れたものこそ、着るたびによさを実感できることはゆずれない。今季多くの新作をひと足早く見てきたスタイリストがたどり着いた、気の利いたポイントのあるベーシックアイテムを公開。見極めるべき細部のデザインを聞きました。
▼KNIT DRESS
「体のラインを悟らせない立体ポケット」 ネイビーニットワンピース 40,700円/unfil(アンフィル) サボれる服のようで、体型が響きやすいニットワンピこそ慎重に選ぶべき。コレはたっぷり余白があるから、動いたりかがんだりしても安心。後づけのポケットが腰まわりもカバーしてくれます(渡邉恵子さん)
▼JACKET
「サイズ感がちょうどいい!」 ジャケット 49,500円/FLORENT ドライな質感と沈んだ色みだから、一般的なベージュのジャケットよりもカジュアルに使えます。メンズっぽい無骨さを含んでいながら、女性の体型に合わせて作られているのでサイズ感にムダがなく失敗知らず(渡邉恵子さん)
▼LEATHER BAG
「秋のかごはベージュよりも白がいい」 バッグ 50,600円/Aeta(alpha PR) コートやニットに抜けを出したり、レディな装いをハズしたりする目的で、秋冬もかごバッグが使える。Aetaのかごバッグはレザー製で重みが伴うので、色ぐらいは軽快な白を。スタイリングにとって適度な存在感に。(高木千智さん)
▼DENIM PANTS
「白と合わせると分かる絶妙な色み」 デニムパンツ 22,880円/SERGE de bleu(ショールーム セッション) 桜色に染まったデニムは、同系色のトップスと合わせたときに絶妙なニュアンスを発揮。白デニムのように色がはっきりしていないから、白やベージュともクリーンになりすぎない。(樋口かほりさん)
▼SHIRT
「カジュアルに着るための繊細なシワ」 白シャツ 42,900円/BOURRIENNE(エスケーパーズオンライン) かしこまって見せたくないので、白シャツはパリッとしすぎない素材が絶対。ドライタッチで自然なシワがあるものだとかたく見えません。ニットからちら見せできるバンドカラーで(出口奈津子さん)
▼STRIPED SHIRT
躍動感のある形でコンサバから脱却 ブルーストライプシャツ 20,900円/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) 中にタートルネックを仕込めるオーバーサイズを推薦。スリットが入ったややフレアなすそ、丈感の前後差など、シルエットに動きがあると、ストライプにも親しみが(岩田槙子さん)
▼SKIRT
「均衡をとりやすい重いシルエット」 スカート 35,200円/PHEENY ウエスト部分がほっそりしているから厚手のトップスと一緒でももたつきにくく、波打つすそに視線が誘導されて上下のシルエットがバランスよくまとまります。ザラッとした生地を選べば、辛口派も気負わず着られます(高木千智さん)
▼LONG BOOTS
「ブラウン系ならスエードを」 ブラウンロングブーツ 33,000円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) ものによって濃淡が異なるブラウンレザーは、合わせる服やバッグの色を選んでしまうことも。やさしい発色&上品な印象を持つスエードなら、主張がひかえめで何色の服ともマッチ(渡邉恵子さん)
▼SWEAT
「ゆるさはそでだけにとどめる」 グレースエット 7,700円/Ungrid 丈感は短く、そでの形はボリューミィ。このバランスを重視してスエットの形を見極めれば、脚長効果と今っぽさを両得できます。白Tをのぞかせてラフに着たいので、ネックラインが少し開いたデザインをセレクト。(出口奈津子さん)
▼SLACKS
「なごむ質感でモードな形を身近に」 タックパンツ 42,900円/beautiful people(ビューティフルピープル 青山店) レディスにはあまりない、立体的なワイドシルエットに惹かれました。形はモードなのに、しっとりとしたウール素材&センタープレス入りで強すぎないところもポイント。(樋口かほりさん)
▼KNIT
「着方の幅を約束する地厚なアイボリー」 アイボリーニット 19,800円/デミー バイ デミリー(RHC ロンハーマン) シャツをのぞかせたり肩に巻いたり、着まわしやすさを考えると、肉厚でネックラインのリブがしっかりとしたニットに行き着く。ゆるめの形ならそれだけで着ても”もつ”(岩田槙子さん)
▼HALF PANTS
「脚線をひろわず見心地もいいウール」 ハーフパンツ 45,100円/Vince(コロネット) 適度なハリと厚みがあるウールなら体型をひろいにくく、品もいいのでキレイめな装いにもハマりやすい。ロングブーツと合わせたときに肌が隠れるくらいの丈感を基準にすれば、ヘルシーに使えるはず。(高木千智さん)
(前回の記事)
➤スタイリストが「気になる服」|冬につながる新定番の選び方
【STYLIST PROFILE】
渡邉恵子さん
実際の着用感まで想像の行き届いた提案に支持が集まる。選ばれた服は実用性とスタイルアップの強みを兼ねるものばかり。
岩田槙子さん
女性らしさが引き立つ色と形の選定に定評が。着まわし企画を担当することも多く、シーンレスな服選びにも長けている。
樋口かほりさん
シンプルな服を基調としながら、今っぽさを感じられるシルエット選びが得意。大人に適した甘さのさじ加減も絶妙。
高木千智さん
メンズライクな風合いをとり入れた、辛口な装いが人気。アクセやインナーの効かせ方など、新鮮見えのアイディアも熟知。
出口奈津子さん
力を抜いて着られるデザインが定番。ラフに見せず都会的に引き上げるディテールや素材の選択に、審美眼とこだわりが光る。
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