まるで宇宙船操縦気分の49インチ迫力ウルトラワイドディスプレイ。一般的な仕事では長すぎる…だけかも

GIZMODO / 2020年10月7日 22時0分

IMG_50831 Photo: Kaori Myatt HHKBと組み合わせると机が広く使えて吉。

ウルトラワイドが家にやってきた~。

Covid 19によるロックダウンで在宅勤務を強いられるようになってオフィスに行けない!ということで、これまでないがしろにされていた自宅のホームオフィスをこの機会にアプデすることに決めました。ロックダウンで外出が一切禁止となってから、フランスでは家で使用するオフィス家具にも税金の控除が認められることになり、一念発起してホームオフィス環境を整えることにしたのです。そしてモニタも心機一転しようといろいろ迷った挙句、決めました。

インパクトあるDELLの49インチ、ウルトラワイドスクリーンU4919DWに白羽の矢が...。その購入の顛末とレビューをご覧ください。

アスペクト比「32:9」の超横長画面

Dell デジタルハイエンドシリーズ と銘打ったこのモニタ、寸法は 121.51 cm x 25.26 cm x 45.86 cm 。ワイド曲面モニターシリーズと呼ばれ表面はゆる~い曲面となっております。アスペクト比は驚きの「32:9」。超横長さんです。

今までわたしは常にモニタを2台使いしてきました。一時3台にしたこともありましたがやはり困るのはデスク周りとケーブル。また、腰を痛めたことから2台の画面は専用アームで支え、目の高さに上げて使用してきました。しかしマウスがモニタからモニタへ移るときのもたつき感が気になっていたんですよね。コンピュータは常に2台使いたい欲張りさんなので、モニタの配置にはいつも悩まされてきました。縦に置いたり横に置いたりして、横置き三列でだいたい固定されてきたんですが…そんな悩みもこれでいっきに解消です。もうモニタはこの一台だけで、他に追加する必要は今のところなさそうです。

初対面では圧倒的なサイズ間に立ちすくむ…

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ディスプレイ到着の日。まず配達の時点で電話がかかってきました。巨大なモニタをお届けするが、配達員が一人で運べないので家に大人を準備しておくようにとのこと。自分一人では配達員さんのサポートは自信がなかったので夫に留守番をお願いしました。届いてびっくり。箱の大きさが半端ないです。エレベーターのない10階に住んでいる方は、運搬に相当の覚悟が必要です。

モニタの横幅は121.51 cmで私の身長が154cm。箱入りの状態だと自分の身長とあんまり変わりません…(汗)。とんでもないものを注文してしまった、と立ちすくむこと数秒。気をとりなおして2階のお部屋まで運んでもらいました。箱に入ったときの重さで26Kgですので、やはり2人は必要です。箱から出してもかなりの重さです。

机周りがすっきり

さて、いよいよセットアップしていろいろ遊んでみることに。こちらも最近購入した仕事用のSurface Laptop 3と愛用しているプライベート用のMacbook Proに接続してみることに。Google Skyを表示させると宇宙船気分です。銀河を大画面で表示でき、星の観測も位置確認も非常にやりやすいです。

両端がUSB-C(タイプC)のケーブルが付属しているので、MacにもWindowsにもすんなり接続できました。さらにモニタと接続するUSB-Cケーブルからコンピュータの給電ができるのがうれしい。特に特殊なドライバも必要ありませんでした。電源USB-Cをつなぐだけでよく、モニタに接続すれば別途充電ケーブルは必要なくなります。これで机周りはさらにすっきり。モニタ下にスピーカーだの電話だのを置いても気にならない。モニタの台座はどっしりとして重厚感あり高さ調節ができます。最大の高さにすると15インチのラップトップを前に配置して作業しても気になりません。

また、台座が回転するスイベル調節機能がついているため、微妙に横方向の角度を調節することもできます。一般的な机だと、このサイズのディスプレイを回転するような広さはまずないと思うのですが、作業環境によっては役立つかもしれません。うちでは壁ギリギリにモニタをつけているのであまりスイベル機能はフル活用できません。

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エクセル祭り

接続して最初に確認したのは、エクセルのセルが何個表示できるか、でした。100%にした状態で「AC」まで表示できます。これで売り上げの計算も楽々(どんな売り上げや…)。全画面にしなくてもかなりの列が表示できるだけでも便利なこと請け合いですね。

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ソフトウエアは向き不向きあり

使い始めて一週間、だんだん使って便利なソフトウエアとそうでないソフトウエアが分かってきました。大部分のソフトは全画面表示すると右側に寄ってしまいます。また、YouTubeなどは全画面表示させると真ん中に表示されるので、あまりYouTube鑑賞向きではなさそう。横長なので左の隅のほうにYoutubeを浮かべる感じで配置して音楽ビデオを流しっぱなしにするのが定番になってきました。

ただし、横長にして使うタイプのソフトウエアやアプリは非常に使い勝手がいいです。特にTweetdeckは壮観。右端に空いてる欄が出るほどです。でも別にTweetdeckだけをずっと表示させるわけでもないので、それはそれで…。

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最強のマルチタスク画面

5つくらいのアプリケーションは、同時に無理なく重ならず表示できるような感じです。ウェブブラウザ、Word、パワポ、ツイッター、YouTube、カレンダー等々。チャットアプリなんかも隅に表示させておけるのでメッセージも見逃さなくなります。各種ソーシャルメディアをリアルタイムでチェックするには、非常に効率がよく見やすいです。最強のマルチタスクデバイスかも。

ただしマルチタスクやりやすくなるので、気が散るという難点も。ツイッターが常時表示されているとついつい通知が気になりますしね。

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大きな画面はチルトもスムーズに調節できて、上方向・下方向どちらにも傾けることができます。椅子に座ると気持ち下を向けたほうが見やすいようです。

気になる入力コネクタは、2xHDMIとDisplayPortがついているため、もちろんMac以外のUSB端子しかないコンピュータにも接続が可能です。 USB-Cからの給電はモニタをオフにした際にはオフにすることも、そのままオンにしておくようにも選択できます。USBのダウンストリームポートには充電機能がついているものもあるので、USB-Cをコンピュータに接続しながら、例えばiPhoneなどの端末を充電することも可能です。

また、横長の画面をふたつに分割してそれぞれ別の機材の画像を表示させる「ピクチャー・バイ・ピクチャー」モードにも切替が可能です。半分でテレビ、半分でコンピュータの画像を表示させることができるので、動画編集などでも活躍してくれそうです。

モニタにはカメラがつかないので、Zoomのミーティングなどはカメラを別に用意するか、カメラつきのラップトップが必要になりますが、もしかしたらピクチャー・バイ・ピクチャーモードはそんな場面でも活躍してくれるかもしれません。

また、U4919DWに限った仕様ではないかもしれませんが、モニタのUSBポートにキーボードをつけっぱなしにしておけば、コンピュータを接続しなおすだけでひとつのキーボードで複数のコンピュータを切り替え可能です。言い換えればキーボードはひとつでMacBookとWindows機を両方使用するというような感じです。写真で使っているキーボードはHHKBのハイブリッドなのでBluetooth接続ですが。

付属の台座ではなくアームを使いたい場合には別売りで購入出来るようになっており、このアームを使うことにより、上下に二台並べて使えるようになるようですが...どんな人がこんなデカい画面を二台も必要とするのか…ディーラーさんなんかでしょうか。これが二枚あれば、もう怖いものなしかもしれません。

これまで家はくつろぎの場所で、仕事はご法度だったんですが、やはり家でまったく仕事しないことなんかあり得ないんですよね。実はホームオフィスがないと、家での仕事が結構苦痛だったんです…。ラップトップしかないから画面見づらいし、ソファで優雅にラップトップで仕事を片付けるなんて、姿勢が悪くなるから首にも腰にもよくない。リビングの端から端へ、キッチンかベッドルームとワーキングノマドとして家中をさすらうのが常でした。それもワイドスクリーンですっきり解消。今では夫と書斎の取り合いになっています。

実は、夫は半ば趣味で会社のウェブサイトのグラフィックデザインやキャラデザインをするのですが、この画面はグラフィックを扱うのには非常に向いているようです。実際、わたしよりも書斎を使う頻度も高くなり、アプリケーションもPhotoshopにInDesignにブラウザに…複数常に開いているので使いやすいのか、今や自分の机は一切使っていません。

現役の産業翻訳者なら、翻訳ツールと辞書ツール、その他のアプリケーションを同時に使えるので、オススメ。ただ、数か月使ってみての私自身の感想としては、普通の文筆業や一般的な仕事では49インチは横に長すぎる…だけかも。これの一段階小さな34インチでもフツウは十分という結論です。結局アプリケーションは一つしか使わない場面も多いですし、むしろ通常の家庭では場所もとりますしオーバースペック気味かもしれません。

ただ、表計算には圧倒的な使いやすさを見せてくれるのは間違いないですし、見た目のインパクトは業界最強ではないかと思います。

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