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日本で人気のラーメンがタイ人に必ずしも受け入れられるわけではない

Global News Asia / 2014年9月21日 17時22分

タイのKラーメン。日本人の口には合わないと思うが、タイ人には大人気だ。

 2014年9月20日、バンコクのトンロー・ソイ10にある「らーめんチャンピオンズ」というレストラン街を訪れた。

 日本の有名ラーメン店を集めて、2010年10月30日にオープンしたのだが、現在、かなり苦戦を強いられているようである。

 基本的にタイ人は日本のラーメンが好きで、特に豚骨ラーメンは人気が高い。が、それ以外のラーメン、特に醤油ベースの濃厚な味付けのものは「塩辛い!」と拒絶されてしまうこともある。日本で人気のラーメンをそのままタイに持ってきても、必ずしもタイ人に受け入れられるわけではないのだ。

 そのような場合、取るべき方法は2つ。ひとつは客層を日本人に絞って、タイ人客を切り捨てるというもの。そして、もうひとつは、客層をタイ人に絞り、タイ人好みの味付けにして、日本人客を切り捨てるというものである。

 らーめんチャンピオンズはそのどちらの方法も取らなかった。日本人とタイ人の両方の口に合うラーメンを提供しようとした。そしてその結果、どちらの口にもあまり合わないものになってしまった。

 客層をタイ人に絞って、日本人客を切り捨てるという選択肢を選んだラーメン店もある。Kラーメンである。その味は日本のKラーメンの味を期待して食べると、非常にガッカリさせられるものになっている。が、それでも、お店は常にタイ人客で大盛況なのである。

 現在、日本とタイのKラーメンは提携がなくなり、まったく関係のない店舗となっているようだ。
【取材/撮影 : 小林ていじ】

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