【ミャンマー】「ミャンマーにおける民主化過程からの教訓」=日英グローバルセミナー日本財団
Global News Asia / 2014年10月3日 23時16分
2014年10月3日、セミナー「ミャンマーにおける民主化過程からの教訓」が、衆議院議員会館で開かれた。
セミナーでは、ミャンマーの民主化はどこまで進んだか。何を契機として一連のプロセスが始まり、日本、英国を含む海外からの政府開発援助や経済分野、平和構築分野での支援と取り組みは民政移管の過程とその持続性を担保するのにどれだけ重要であったか。民主化の進展が途中で頓挫しないための条件とは何か。日本や英国の役割は存在するか。また例えばタイで発生したクーデターなど過去に起きた体制移行の事例からミャンマーに適用可能と思われる教訓はあるのか。などについて活発な意見が交わされた。
日本財団の笹川陽平会長は、日本の役割として、「何としても、今年中に少数民族(武装勢力)との全面停戦を実現できるよう支援したい。95%の部分は合意しており、残りは5%。双方とも、一つの国にならなければならない点では、一致している。少数民族側と政府側との交渉の場を設定してお互いの信頼を醸成し、話し合いの機会、回数を増やして、スピードアップで議論が進むよう支援したい。」などと話した。
パネリストは、デーヴィッド・スタインバーグ ジョージタウン大学教授(アジア学 特別教授)。タンミンウー ヤンゴン・ヘリテージ・トラスト会長。笹川陽平 日本財団会長(ミャンマー国民和解担当日本政府代表)。 ジョナサン・ヘッド 英国放送協会(BBC)東南アジア特派員。モデレーターは、道傳愛子 日本放送協会(NHK)解説委員。
このセミナーは、日本財団が、グレイトブリテン・ササカワ財団と英国王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)の協力で開催した「日英グローバルセミナー」の6セッションの一つとして行われた。
【編集 : 高橋大地】
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