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東芝、インド気象庁から気象レーダーを受注

Global News Asia / 2014年10月30日 8時45分

気象レーダーの受注設備のイメージ。

 2014年10月27日、東芝は、インド気象庁がジャム・カシミール州スリナガルに設置する気象レーダーについて、インド原子力エネルギー庁傘下の国営企業ECIL社を主契約者として共同で受注したと発表した。

 今回受注したのは、X帯の固体化気象レーダーで、電波の強度、位相や偏波など多くの項目を測定することにより、半径80キロの範囲で高精度に雨量や風速などの観測ができる。設備全体では、従来の電子管を用いた気象レーダーと比較し、体積を75%、消費電力を90%削減。

 東芝は、インドにおいて、ECIL社と2012年8月から気象レーダー事業に関して提携関係にあり、今回、東芝の日本国内での納入実績、および現地で据え付作業等を担当するECIL社との共同提案が評価され、受注に至った。日本国外で初の気象レーダー受注で、設備は2015年1月の納入予定。

 東芝はこれまで、国内では、国土交通省や大学研究機関向けに固体化気象レーダーの納入実績がある。

 また、大阪大学や独立行政法人情報通信研究機構と共同で、従来のパラボラ・アンテナ式の気象レーダーの約20倍の速さで観測が可能となる、「フェーズドアレイ気象レーダー」の開発に世界で初めて成功した(10方向以上を同時に観測するDB=デジタル・ビーム・フォーミングのリアルタイム処理機能を搭載した気象観測専用のフェーズドアレイレーダとして)。

 今後、日本での豊富な経験をもとに、それぞれの国のニーズに沿った製品とソリューションを提案し、グローバルでの受注拡大を目指す。

【編集 : YK】

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