【タイ】黄シャツが復活=国王誕生日に着用

Global News Asia / 2014年12月1日 17時59分

2014年12月5日、国王陛下生誕の日。王宮前広場はふたたび黄色に染まる。

 2014年12月5日、タイは国王陛下の誕生日を迎える。かつて王宮前広場は国王陛下が生誕した月曜日の色である黄色の服を着用した民衆で染まっていたが、ここ数年は控えられていた。それが今年は復活するようだ。

 12月5日はタイ国王陛下の誕生日として、タイは祝日となる。その日は毎年、王宮前広場一帯は交通制限がされ、多くのタイ市民が訪れる。かつて王宮広場を黄色く染めた黄色のシャツは、2008年の空港占拠や2010年バンコク争乱などの政治争乱を象徴する一つのカラーとして、赤服とともに普段から着用は控える動きが続いていた。

 11月に入る頃からバンコクでは、路上でこの黄色い服を売る屋台を目にするようになった。それと前後して、テレビニュースなどでは、12月5日に王宮を訪れる人は、黄色の衣服を着用するように、というメッセージが出された。

 現在の軍事政権は言うまでもなく王室擁護派。ステープ氏率いる反タクシン派とは決して同一ではないものの、外部から見れば同質として見られても仕方ないほどに反タクシン派寄りの動きが目立つのも事実だ。

 そこへ、この黄シャツの復活は、守旧派の勝利を意味するものなのか、それとも軍政による忠誠の証しに留まるものなのか。

 日本をはじめとする諸外国からは、タクシン派勢力について、功罪の罪ばかりを強調する向きもある。

 しかし、軍事政権が、タクシン派と反タクシン派の仲裁として起こしたクーデターをきっかけに現在に至っている以上、反タクシン派(守旧派)の罪の部分も暴かれてしかるべきであろう。

 残念ながら、報道が規制されている現在のタイでは、そこへ切り込めるところが出て来る可能性は低い。また各メディア自体が守旧派資本が基になって設立されたところも多い。

 2016年まで延期されそうな選挙に向けた新憲法の草案についても、学識者たちが、広く国民の声を取り入れるために、国民投票を行なうべきという意見も出されているが、軍政や守旧派は否定的だ。

 ただ一つ言えるのは、国王陛下への忠誠心は黄色(守旧派)も赤(タクシン派)も同じように強いということだ。問題はその忠誠を捧げる時がさほど残されていないということだろう。もしかすると、軍事政権は、その辺も見越しているのかも知れない。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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