【タイ】ODA60周年記念セミナーバンコクで開催=JICA
Global News Asia / 2014年12月2日 15時4分
プレゼンテーションセッションではJICAと関係が深いDr. コ゛ーソン(KMITL-工学高等教育協力)、Prof. Dr. ク゛ラセー(AIHD(マヒドン大学アセアン保健開発研究所)-プライマリーヘルスケア協力), Dr. モンティッフ゜(ERTC(タイ環境研究研修センター)-環境分野協力)、Dr. ハ゜ッタマー(NESDB(国家経済社会開発庁)-イースタンシーボード開発協力)より、それぞれの携わったプロジェクに関連して、タイ日協力の好事例と今後への提言を発表した。
続いて、JICA東南アジア・大洋州部長入柿秀俊氏は、「Challenges of JICA Cooperation to ASEAN」と題して、ASEAN2025の展望及びタイにおけるJICAの事業実績について説明した。
パネルディスカッションでは「Thailand-Japan Cooperation Post 2015」をテーマにJICAタイ事務所長池田修一氏をモデレーターに、スチャタ゛ーTICA局長、ティーラットPDMO(財務省公的債務管理局)財務部長、ネウィンNEDA(周辺諸国経済開発協力機構)長官、ハ゜ッタマーNESDB副長官をパネリストとし、これからのタイ日協力の方向性について意見交換を行った。PDMOのティーラット財務部長は、「長年の円借款の支援に感謝すると同時に、タイ財務省は、財政リスクを低減化するために、借入を管理してきたが、中進国となり、更に発展するために、インフラ整備事業に多大な投資資金が必要である。日本から現在支援いただいている都市鉄道の建設(下記に説明文有)は、車社会から脱却し、環境負荷を軽減するための重要なプロジェクトであり、こうした大きなインパクトのある事業に対し、日本政府には、より幅広い分野において円借款の条件緩和を積極的にご検討いただきたい」と語った。
セミナー終了後、タイ、外国、日系メディア向けにプレスカンファレンスを行った。プレスカンファレンスではJICAタイ事務所長の池田氏とスチャタ゛ーTICA局長が共同声明文を読み上げ、またプラキットKMTIL元学長及びKMTILを題材とした「一つの国際協力物語」を執筆した荒木国際開発ジャーナル社会長から、日本とタイの協力の成功事例の教訓について説明、その後質疑応答を行なった。
都市鉄道の建設とは、「名称 パープルライン。バンコク北部バンスー地区と北西郊外のバンヤイ地区(約23km・16駅)を結ぶ。鉄道路線土木工事に約800億円の円借款を供与。また、車両や信号等のシステムと10年間の維持管理は日系企業が受注し、2016年の運行時には、タイの都市鉄道で初めて日本製車両(JR東日本グループの総合車両製作所製)の走行が実現する見込み」。
【編集 : 高橋大地】
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