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【タイ】バンコクのチャオプラヤー川の貸し切りボートにご用心

Global News Asia / 2014年12月3日 12時13分

外国人観光客でごったがえずカオサン通り(資料写真)。

 2014年も12月に入り、雨季も終わったタイはこれから本格的な観光シーズンを迎える。

 そのタイでは旅行者を騙そうとする小悪党は絶えることがない。それはタイに限った話ではないが、これから観光シーズンを迎えるにあたり、実例をもとに注意を促したい。

 ある日本人旅行者が、バンコクのフアランポーン駅近くで王宮への行き方を悩んでいたところ、人の良さそうなタイの中年女性が話しかけてきた。そこそこの日本語を話したので、彼女に道を尋ねた。

 すると女性は、自分も偶然にも王宮に行くところだという。そして、一緒にタクシーに乗り込むと、渋滞や工事中などと言って、船で行きましょうと持ちかけ、そのままタクシーで船着き場に着けてしまう。そこまでのタクシー代は私が払うと親切心を見せ、知り合いのボートがあるからと、そのボートを呼んだ。

 そして、ボートが王宮へと近づくと、「このボートは本来20人乗りで、それをチャーターしたのだから4000バーツ(約1万5000円)払え。払わないと船から降ろさない」と脅迫された。

 この被害者は、その後、警察に被害届を提出。警察でも常習者としてマークされている人物だったこともあり、現在取り調べが進められている。

 また、チャオプラヤー川の船着き場では、船頭自身も客引きを行なっていて、運河巡りなどを勧誘している。彼らとは乗る前に料金交渉をするのだが、あまりに強引な値引きをさせると、こうした脅迫になるケースもある。

 こうした手口は数十年前からあり、筆者の友人も20年以上前に川の上という密室での脅迫行為に近い悪質な犯行に逢っている。こうした犯罪に巻き込まれないためには、誘いに乗らないことが一番なのだが、本当の親切との見分けは難しいだろう。

 しかし、実は難しいことではないので、ぜひ覚えておいてほしいことがある。タイ人の場合、そのほとんどは通常面倒なことへ関わるのを避けようとする。そのため、特に外国人に自ら話しかけることはない。逆にこちらから尋ねると、一生懸命に教えようとするか、その人が言葉ができなければ、誰か近くに人に聞くように言うだろう。

 つまり、こちらから話しかける分にはある程度大丈夫と言えるし、頼みもしないのに話しかけてきては、やたらと親切な人ほど怪しいのだ。

 他に海外を歩く上で共通することとして、その日どこへどうやって行くかは、事前に頭に入れておくほうがいい。道ばたで地図を広げるのは、自ら犯罪者を呼び寄せるに等しい行ないでもある。どうしても地図を見たいときは、人目を避けられるところがいいだろう。

 せっかくの楽しいひと時、しかし、用心する気持ちは常に忘れないことが肝要だ。
【執筆 : そむちゃい吉田】

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