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タイ歌謡界最大の祭典が大盛況

Global News Asia / 2014年12月23日 18時2分

ステージに揃ったRサヤームの歌手たち(上)。トヨタガールとバイトゥーイ(下左)。今年来日したルークターンはファンからの贈り物にニッコリ(下右)。

 2014年12月20日と21日(土日)、バンコク都内でタイ歌謡界最大のイベントが行なわれた。両日とも天候にも恵まれ、会場は多くのファンが詰めかけた。

 イベントは、バンコク都バンケーン地区の陸軍第11歩兵連隊施設内の広い駐車場で行なわれた。この場所での開催は、昨年に続き2度目。昨年は、やはり2日間予定されていたものの、直前に亡くなった高僧の服喪のために、2日目が中止になった。

 天候に恵まれた両日とも、昼12時から夜中0時までの長時間をコンサートだけでなく、歌手自身が屋台テントでグッズや料理を販売。ファンとの交流や記念写真にも気軽に応じていた。また滅多に顔を会えない歌手たち自身も楽しむイベントとなっていた。

 同イベントは、Rサヤーム社傘下で、同社の音楽を専門に放送するサバイディーティービーが主催し、トヨタ・タイランドやアース製薬タイランド他がスポンサーとなり、イベント両日の最後に、トヨタのピックアップ車が1人ずつに当たるという抽選会も行なわれた。

 Rサヤーム社では近年、新人だけでなく、ベテランまでもが次々に新加入。総勢100人以上の歌手を抱える。

 スパチャイ社長は、「多くの歌手たち、歌手になりたい人たちに、等しいチャンスを与えたい。みんなが夢を叶える機会を提供している」と、そのコンセプトを語る。

 学歴偏重社会は、日本以上とも言われるタイでは、歌手として成功することは、学歴に関係なく、自らの歌だけでつかめる世界。もちろん、言葉通りに誰でもなれるものではないが、タイでは古くからアメリカンドリームのタイ版として、多くの有名歌手が誕生している。

 実際にコンテストでスカウトされ、Rサヤーム社でデビューした新人の中には、1曲の大ヒットで外車を購入。それだけでなく、新居をバンコクに建て、さらに実家を建て直すという大成功を収めたイム・Rサヤームや、人気上昇中のガンダー・Rサヤームなど枚挙に暇がない。

 今やデジタル配信の時代になり、アルバムを作らずとも、1曲が多くの人にダウンロードされる。さらに宣伝として、系列のサバイディーティービーで、ベビーローテーションをすれば、さらにヒット性も上がる。こうした新たな流れを積極的に取り組んだ結果、今や最大手と言われるグラミー社をも脅かす存在になっている。特に音楽専門チャンネルとしての、年間視聴率はサバイディーティービーが、飛び抜けてトップを快走している。
【取材/撮影 : そむちゃい吉田】

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