長谷部誠選手 インドネシア被災地で小学生とサッカーで交流=ユニセフ
Global News Asia / 2014年12月25日 11時34分
2014年12月25日、スマトラ沖大地震・津波から明日で10年。サッカー日本代表の長谷部誠選手は、最も被害の大きかったインドネシアの被災地バンダ・アチェを、22・23日訪れ、ユニセフの活動について視察した。
長谷部誠選手は地元のヌルル・フダ幼稚園(アチェ・ブサール)を訪れ、南三陸町の「あさひ幼稚園」の子どもたちから託された「一緒に頑張ろうね」などと書かれた寄せ書きと文房具を子どもたちにプレゼントした。就学率が100パーセント近いインドネシアだが、学業について行けずに同じ学年を繰り返す子どもも少なくない。就学前の準備として、また、子どもたちの社会性や精神的な発達を促す場所として幼稚園の役割が注目されている。
小学校で、子どもたちと一緒にサッカーを行ない、長谷部誠選手が華麗なボールさばきを見せると、子どもたちの間からは大きな歓声が上がった。
2日間の訪問を終えた長谷部誠選手は、「とても短い期間でしたが、たくさんの場所を訪れ、多くのことを学ぶことができました」「耐震性の高い建物や津波避難ビルなど、10年経ったバンダ・アチェには、万が一への備えが、まさに目に見える形で準備されていることが実感できます」「でも、そういった(ハードの)面だけでなく、今日小学校で見た避難訓練のようなことも含めて、万が一の時にどういった対応をすべきかという訓練が、繰り返し繰り返し行われるといったことも、とても大切なんじゃないかと」「さらに印象深かったのは、あれだけ真剣に防災や復興のことを考えている若者たちがこの国にいるということ。震災の経験や教訓は、次の世代に引き継がれなければならないし。そういったことが、防災を考える上でとても大切なことなんじゃないかと。日本の方々にも、インドネシアには、彼らのような若者がいることを伝えていきたいです」 と話した。
ユニセフは、バンダ・アチェで、マグニチュード8クラスの地震にも耐えられる耐震設計の小学校345校の再建を支援。教員の研修などにも力を入れ、建物(ハード)だけではなく、万が一の時の対処法などソフト面での支援を行っている。
【編集 : TY】
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