【エアアジア機】消息絶った海域で捜索再開
Global News Asia / 2014年12月29日 11時31分
2014年12月29日、現地メディアによると、インドネシアのスラバヤから、シンガポールに向け飛行中の、マレーシアに本部のあるLCC・エアアジア機(8501便)が、消息を絶って27時間が経過した。記録的な悪天候で積乱雲に突入して操縦不能になり、救難信号を出すことも出来ず墜落したのではないかという見方が強まっている。
捜索はインドネシア西部のブリトゥン島とボルネオ島の西側の間で行われている。海からは夜通し、朝から軍の航空機・ヘリコプターの他、シンガポールのC130輸送機も捜索を再開した。生存に関する手掛かりは見つかっておらず難航している。
使用機材のエアバス320はこれまでトラブルはなく、11月に整備点検を行なったばかりだった。機長のエアアジアでの飛行時間は6100時間、フランス人副操縦士は2275時間。
エアアジア8501便(乗員乗客162名)は、インドネシア・ジャワ島のスラバヤを28日午前5時35分(日本時間7時35分)に離陸し、午前6時17分(日本時間8時17分)に連絡が取れなくなった。予定では、シンガポールに8時37分(日本時間10時37分)に到着することになっていた。連絡が取れなくなる直前に、パイロットからインドネシア管制塔に、悪天候を理由に飛行高度とルートの変更をリクエストしてきた。厚い雲を避けるために高度を6000フィート上げて3万8000フィートにしたい、進路を左向きに変えたいという内容だった。分厚い積乱雲を避けることが出来ずに突入してしまい、乱気流に巻き込まれた可能性が高い。
スラバヤで対応にあたっているエアアジアの最高責任者トニー・フェルナンデスCEOはツイッターで「強く結束していかなければならない」と関係者に呼びかけた。LCCエアアジアグループは、急速に路線を増やしておりこれまで大きな事故もなかったことから、観光客だけでなくビジネス客の利用も取り込み、アジアの主要なエアラインとしての存在を示していた。
利用者の中にはマナーが悪い乗客もおり、バンコク発・南京行きの機内で、中国人カップルが客室乗務員に熱湯の入ったカップ麺をあびせ、航空機を爆破すると脅迫したため、機長がバンコクに引き返し中国人客4人をタイ警察に引き渡す騒動もあった。カップ麺用の熱湯が有料だったことも中国人カップルが暴徒化した原因の一つだ。
事故機には乗客乗員162名(大人145名、子ども16名、乳児1名)は、インドネシア155名、韓国3名、シンガポール・フランス・イギリス・マレーシア各1名が搭乗していた。
【編集 : 高橋大地】
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