【タイ】津波被災地で日本との交流イベント
Global News Asia / 2014年12月29日 21時33分
2014年12月26日、10年前、スマトラ沖地震でのインド洋津波に襲われたタイ南部のリゾート地プーケットで、日本の支援団体による支援イベントが開催され、多くのタイ人が参加した。
日本で発案され、津波の被災者たちの心のケアに用いられた「さをり織り」は、現在は地域の女性たちの職能技術向上と収入源として取り入れられている。
今回のイベントは、インド洋津波から10年、阪神淡路大震災から20年という節目に東日本大震災の被災地などで縦糸を紡ぎ、一般の参加者に横糸を入れてもらい、全長311メートルの布を紡ぎ、日本とタイの被災地や人を繋げようというもの。
これまですでに日本各地を巡回しており、タイが被災したこの日に合わせて、南部のパンガー県カオラックで行なわれた後、プーケットのショッピングセンター、セントラル・フェスティバルで行われた。
このイベントの開催は、前日になってやっとゴーサインが出たために、全く事前の告知もできなかった。それでも、開催には現地在住の日本人やNGOなどの助力と、セントラル・デパートの協力で、一時は人だかりができるほどの盛況となった。
イベントには、現地マスコミも訪れるなど、日本が今もタイの津波を記憶していると伝えていた。
また参加した多くのタイ人は、日本の被災地の現状をよく知っており、未だ仮設住宅に暮らす人々が早く元に戻れるようにと、異口同音に語っていた。
このプロジェクトはこの後、日本に戻る。そして、20年目を迎える阪神淡路大震災の被災地神戸に向けて、再び日本で織り継がれ、最終的には目標の311メートルを超えるように織り進められる。
2015年1月15日から20日には神戸市にあるハウジング・デザイン・センター神戸で展示会が行なわれる予定。
プロジェクトの進行状況や報告は、以下のFacebookなどでチェックできる。
( https://www.facebook.com/CruisearoundTsunamiHavens/)
【執筆 : そむちゃい吉田】
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