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【エアアジア機】墜落した「機体は海底にある」=インドネシア救難当局

Global News Asia / 2014年12月29日 22時45分

エアアジアA320型機。

 2014年12月29日、現地メディアによると、28日午前6時17分(日本時間8時17分)に消息を絶ったインドネシア・スラバヤ発シンガポール行の、エアアジア8501便(乗客乗員162名)エアバスA320型機の捜索が続いている。航空機用救命無線機(ELT)の遭難信号も探知できていない。

 エアアジア機は、スラバヤを離陸して36分後の28日午前6時12分ジャカルタの管制塔に「天候が悪いので左向きに針路を変えたい」とリクエスト。管制官からの許可後、さらに「6000フィート(約1800メートル)高度を上昇して3万8000フィートにしたい」と再度リクエストしてきた。管制官は周辺の航空機の状況を確認後、6時14分に2000フィートの上昇を許可すると伝えた。しかしエアアジア機からの応答はなく、6時17分に管制塔のレーダーから機影が消えた。 

 インドネシア救難当局は、記録的な悪天候の中、エアアジア機は積乱雲を避けることが出来ずに突入し乱気流で操縦不能になり、救難信号を出すことも出来ず墜落し海底に沈んでしまったと見ている。

 捜索現場は天候が悪く視界も狭い。水中音波探知機(ソナー)も投入して、インドネシア、マレーシア、シンガポール、オーストラリアの12隻の船舶、6隻の艦艇、軍用機などにより対象範囲を1万1000平方海里まで拡大しいるが、手掛かりは見つかっておらず難航している。30日には韓国が高度な情報処理能力を持つ「P-3C哨戒機」を投入する。現場海域の深度は30~50メートルで、海底捜索には・アメリカ・フランス・イギリスの協力を要請した。

 ジャカルタ・ポストは「暴風雨を避けるためにブリトゥン島付近の上空を旋回した時に、強力な乱気流に巻き込まれてしまい海に墜落した可能性がある」。ニューヨークタイムズは「暴風雨と乱気流が同時に発生した可能性を提起して、大型の暴風と乱気流が同時に起こった場合に風の方向が突然変わり、エンジンを通る空気の流れが妨げられエンジン故障を起こす恐れもありえる」と伝えている。

【編集 : 高橋大地】

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