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エアアジア機墜落=海上自衛隊・護衛艦2隻も現場海域で捜索開始へ

Global News Asia / 2015年1月3日 22時44分

エアバスA320型機のコックピット。

 2015年1月3日、2014年12月28日午前6時17分(日本時間8時17分)に消息を絶ったインドネシア・スラバヤ発シンガポール行の、エアアジア8501便(乗客乗員162名)エアバスA320型機の捜索は、悪天候で波が4メートルと高く難航している。

 現地メディアによると、海底に約10メートルと7メートルの残骸が見つかった。遠隔操作できる海中探査機を潜水させて状態を調べることにしている。これまでに30人の遺体を収容しDNA検査などで身元の特定を進めている。

 また、エアアジア機は週4便の運航との届け出で、遭難した日曜日の運航許可をインドネシア当局から取得していなかったことや、本来フライト前に取りに行く気象情報を入手せずに離陸させていたことなどの落ち度も指摘されている。

 エアアジア機は、スラバヤを離陸して36分後の28日午前6時12分ジャカルタの管制塔に「天候が悪いので左向きに針路を変えたい」とリクエスト。管制官からの許可後、さらに「6000フィート(約1800メートル)高度を上昇して3万8000フィートにしたい」と再度リクエストしてきた。管制官は周辺の航空機の状況を確認後、6時14分に2000フィートの上昇を許可すると伝えたが、エアアジア機からの応答がないまま、6時17分に管制塔のレーダーから機影が消えた。 

 管制塔のレーダーに記録されている事故機の上昇速度の数値は驚くほど高く、通常の安全運航の範囲をはるかに超えていた。積乱雲を避けようと上昇したが間に合わず、乱気流に巻き込まれたエアアジア機は失速し、搭乗者は救命胴衣を装着する余裕もなく海面に叩き付けられるように墜落したのではないかと見られている。

 墜落したのは、レーダーで機影を最後に確認できた位置から東へ約10キロのカリマンタン島南西部沖の地点周辺。現場は、雨期のため悪天候が続いているが、事故原因究明のためブラックボックスの回収を急ぐ。ブラックボックスは、墜落までの操縦席での会話を30分以上録音した『ボイスレコーダー』と、位置・方向・スピード、パイロットが操縦桿を握る握力などの飛行データを記録した『フライトレコーダー』の2つ。発信周波数37.5キロヘルツの水中位置信号送信機(音響発信機・バッテリーは30日間持つ)が取り付けられており、この信号を受信する設備を持つ船舶が現地で捜索にあたっている。仏航空事故調査局(BEA)の専門スタッフも現地入りし、最先端のハイドロフォン(音響信号の探知専用に設計した流体力学を応用したマイクロフォン)を投入する。信号をキャッチした後にダイバーを潜水させて、ブラックボックスを回収する。墜落現場と見られる海域は比較的浅い(25~40メートル)ため、天候が回復すれば1週間程度で見つけられる見通し。

 事故機は、2014年11月に定期点検整備を終えたばかり。これまでトラブルは無かった。機長のエアアジアでの飛行時間は6100時間で、インドネシア軍での飛行時間を含めると2万1千時間のベテランパイロット。フランス人副操縦士は2275時間だった。

 海上自衛隊の護衛艦2隻「たかなみ」と「おおなみ」。ヘリコプター3機(隊員約350名)を、カリマンタン島沖の現場海域に派遣することを決めた。1月4日に到着し捜索に加わる。
【編集 : 高橋大地】

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