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【タイ】軍政、「子どもの日」にドンムアン空港でイベント=92便が遅延

Global News Asia / 2015年1月13日 16時40分

予告なく1時間半の遅れとなった1月10日のプーケット行きノックエアー(撮影:そむちゃい吉田)。

 2015年1月10日土曜日は、タイの子どもの日として、全国で様々なイベントが行なわれた。空軍基地もあるバンコクのドンムアン空港でも、恒例行事として、子どもたちに基地の施設を公開し、イベントが行なわれた。しかし、その一方で同空港を発着する92便に最大3時間の遅れが生じた。

 毎年タイでは、1月の第2土曜日が子どもの日として様々なイベントが催されている。軍部でも全国の施設に子どもたちを招き、軍が行なっている様々な活動を模擬体験させるなどして、アピールしている。

 今年は空軍基地で8時から15時の間に4つのイベントが行なわれた。これによって、ドンムアン空港を発着する92の便に遅れが生じ、数千人の足に影響が生じた。これらの遅延について、空港からのアナウンスは一切なく、航空会社の中には、変更時刻を明示できないままに乗客を数時間待機させる事態になった。

 タイの評論家は、こうした事態は十分に予測できたはずであり、空港も軍も乗客に対して、ちゃんとした説明をするべきであった、と批判している。乗客はそれぞれに計画した行動を予定していたはずであり、それが何のアナウンスもないままに影響を被ったのだと。

 たまたま記者も1月10日に、ノックエアーのプーケット行きに搭乗したが、9時50分発の予定だった飛行機が飛んだのは、11時30分近くだった。その間、遅れていることへのお詫びのアナウンスはあったものの、何時に搭乗開始になるなどのアナウンスは最後までされずに、いきなり搭乗が開始された。

 現在のタイのマスコミに、こうした軍政批判とも受け取れるものが掲載されることは珍しい。今回、航空会社もある意味、被害者でありながらイベントのせいで遅れるなどの告知をできなかったのは、軍政に気を使ったためとも思われる。軍部が政治を取り仕切ることができるのか、そろそろタイ人にも懐疑的な見方も出始めているのかもしれない。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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